kumakuma blog   クマ子の奈良歩き

奈良県の観光やお役立ち情報を発信していきます(*'▽')

世界遺産と夕陽とコスモスと…法起寺三重塔

コスモスが咲き誇るこの季節、奈良の斑鳩の里に、いわゆる「映える」名所があることをご存知でしょうか。

それは、法隆寺と共に世界遺産登録された法起寺(ほうきじ)にある、現存する日本最古で最大の三重塔周辺です。

背後にそびえる矢田山丘陵に沈みゆく夕陽と三重塔とコスモス。

その絶景をとらえようと、多くの人が夕暮れにカメラを持ち、この地に集まります。

今年は私も、そんな景色を求めて行ってきたのですが…

 

結論から言うと、雲が多くて夕陽を拝めませんでした;つД`)

諦めずに翌日も訪ねたのですが…なんと、じゃじゃ降り…(-_-;)ザンネン

来年こそリベンジすることを誓いつつ…そんな「映える」はず⁈ポイントをご紹介いたします(;'∀')

 
 
 
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☝本当は、こんな写真を撮りたかった…(T_T) 

 

法起寺へのアクセス

世界遺産で有名な法隆寺から北東1.5kmの位置にあります。

法隆寺からだと、徒歩20分。

JR大和小泉駅からは、徒歩25分。

近鉄郡山駅からバスで約20分。「法起寺前」下車。

少し距離はありますが、法隆寺と一緒に世界遺産登録されているので、法隆寺と合わせて拝観される方も多いようです。

私が行った時は、拝観受付のところで、タクシーを呼んでもらっている方もおられました。

自家用車の場合は、お寺の前の県道9号線沿いに、30台ほど停めれる無料駐車場があります。

 

法起寺について

法起寺は、もともと聖徳太子の岡本宮(宮殿)であったところを、嫡子である山背大兄皇子が、太子の遺命により寺に改めた…と伝えられています。

この岡本宮には、聖徳太子の妃の一人で、蘇我馬子の娘である刃自古郎女が住んでいた…とも言われているので、その息子の山背大兄皇子もここで育ったのかもしれません。

聖徳太子薨去から16年後の638年(飛鳥時代)に創建されましたが、何より有名なのは、寺の伽藍の中で唯一現存している706年(飛鳥時代)に建てられた三重塔(国宝)です。

1300年以上の時を超え、そびえ立つその姿は、現在も斑鳩の里のシンボルとなっています。

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三重塔は、県道9号線を車で走っていると、道路沿いに見えてきます。

この美しい姿を見ると、私もいつもテンションが上がります♪

 

法起寺の境内

それでは、境内をご案内いたしましょう( ̄▽ ̄)♪

江戸時代に再建された境内は、とてもコンパクトな構造になっています。

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入口にあたる西門。とても趣があります☟

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下の写真は、西門を後ろに撮影した、受付です。

とても、親切丁寧な対応をしてくださいます。

この日は、籠にのせられているたくさんのスダチを指さしながら、「自由にお取りください」とおっしゃっていただきました。

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このお寺のご本尊は「木造十一面観音菩薩立像(重要文化財)」です。

「収蔵庫」に安置されています。

十一面観音菩薩立像画像と法起寺についてはコチラ

この立像は、平安時代の作品で、少しふっくらとしたお顔をされています。

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そして「十一面観音菩薩」のご利益がスゴイ…(;'∀')

あらゆる方角が見える観音菩薩…と言われ、

10種類の現世利益(病気や事故または敵などから守る・財産や食事を得られるなど)と4種類の後世利益(地獄に行かない・極楽浄土に生まれ変わるなど) を得ることができるそうです!

もっと、いろいろお願いしておけばよかった…ダムダム←帰ってから気付いて、地団駄を踏んでいるクマ子の足音(笑)。

もう一度、行こうかしら…(;・∀・)

皆さま、お参りに行かれる際は、心していきましょう!

 

そしてそして、国宝である三重塔。

長い年月の間に何度も修理されています。

そうやって、現代まで守ってこられたと思うと、感慨もひとしおです。

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三重塔(飛鳥時代706年創建) 右手は聖天堂

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年月を感じさせる 雲斗雲肘木


その他の建物は、荒廃や火災などでなくなり、現在の建物は、江戸時代に再建されています。

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講堂(江戸時代1694年再建)

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聖天堂(江戸時代1863年再建)

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聖天堂だけに、扁額には「歓喜天」と書かれていますね。

私は奈良県内では、生駒市にある宝山寺以外で、初めて見ました。

 

あと、お庭の風情がいい感じです(#^^#)

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鐘楼跡

 

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休憩所

ゆっくり、ぐるっと回っても、20分くらいの小さな境内ですが、落ち着いた雰囲気で、私は大好きになりました(*'▽')

何より敷地内に、聖徳太子の岡本宮と思われる遺構も一部確認されているそうなので、この地にいると想像がかき立てられます。

世界遺産でありながら、非常にコンパクトで魅力がグッと詰まっていて、あまり持ち時間がなくても回りやすいお寺です♪

《法起寺・拝観情報》

所在地 〒630-0102 奈良県生駒郡斑鳩町大字岡本1873番地

拝観時間 8時半~17時(2月22日~11月3日)

     8時半から16時半(11月4日~2月21日)

拝観料金 一般300円 小学生200円


法起寺とコスモス畑

ところで、法起寺のコスモスは境内に咲いているのではありません。

法起寺周辺の畑で、農家の方々の協力のもと、斑鳩町が管理しています。

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では早速、西門を出てコスモス畑の方へ行ってみましょう♪

 

西門を出て、左側に進み、お寺の土塀に沿って歩きます。

すると、出入りすることはできない「南大門」が見えてきます。

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そして、あちらこちらにコスモス畑が…

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そして、こんな写真が撮れます。

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つまり、法起寺を拝観しなくても、三重塔とコスモスの風景を目にすることは可能なのです。

ただし、この時期の晴れた夕方には、法起寺の無料駐車場はいっぱいになります…

皆さん、考えることは同じですね!

カメラと三脚を持った人たちがたくさん来られます。

 

この日(2019年10月20日)も「三重塔とコスモスと夕陽」が一番キレイに撮れる場所は、日没の一時間前くらいには、場所取り?は終わっていました(笑)。

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スマホで調べたところ、この日の日没は17時18分。

まったく晴れる気配のないまま曇り空が続き、太陽が顔を出さないため、17時前くらいには、すでに辺りは暗くなり始めました(;'∀')

この時間になると、さすがにじっとしていると肌寒い…。

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結局、夕日は諦めて、寒くなった身体を温めに、そのまま友達と「鍋だぁ~!」とごはんを食べにいくことに。

この日はそんなに歩いていないので、カロリーが蓄積された1日となってしまいました…

が「来年は、リベンジしよう!」というオチに…(;^ω^)

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朝陽や夕陽は、晴れていても雲のかかり具合によって、見れなかったりするので難しいですね(+_+)

あと、今年は天候不順で、コスモスの生育状況も、例年に比べるとイマイチだったそうです。

ところどころ、先日の台風で倒れてしまっていたコスモスもありましたし…。

 

来年こそ、キレイな風景が見れるように、段取りしてみます。

まずは、てるてる坊主を作るところから←(早過ぎ)。

 

《参考文献》

・「奈良県の歴史散歩 上巻 奈良県北部  奈良県高等学校 教科等研究会歴史部会編  山川出版社」
・「奈良まほろばソムリエ検定 公式テキストブック[改定新版]  網干善教 監修  奈良商工会議所 編  山と渓谷社」 

・「聖徳太子(上・下巻) 梅原猛著作集 小学館」

・「捏造された聖徳太子神話 佐治芳彦 日本文芸社」

・法起寺発行公式パンフレット

 

まとめ

今回は、タイトル通りの「三重塔とコスモスと夕陽」を拝むことはできませんでしたが、このような素晴らしいスポットがあることをご紹介させていただきました。

コスモスばかりでなく、法起寺も世界遺産登録されている簡素ながら美しいお寺ですので、法隆寺に来られる際には、ぜひ観光プランに組み入れてみてください。 

 

尚、この記事内の情報は2019年10月21日時点でのものですので、現地に行かれる際は、最新情報をご確認の上、お出かけいただけますようお願いいたします。

最後までお読みいただきありがとうございました<(_ _)>

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