kumakuma blog   クマ子の奈良歩き

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「鬼滅の刃」の聖地⁈「葛木坐火雷神社(笛吹神社)」は見どころがいっぱい

2020年3月半ば過ぎのある日。

遠い昔に、大和朝廷で権力を誇った葛城氏の本拠地でもあった、奈良県葛城市のパワースポット巡りをしました。

葛城エリアのパワースポット巡り

神々しい葛城山✨

 

しかも、この付近に実家がある友達と一緒だったので、ちょこっと説明してもらいながら行けたというラッキーな状況でした(*ノωノ)

 

行ったはいいけれど例のごとく、なかなか記事にしている時間がなかったのですが、そうこうしているうちに、今人気の漫画「鬼滅の刃」のファンの間で聖地となっている…との新聞記事を目にしました。


そこで、話題がまだタイムリーな間に、その時巡った場所の一つである「葛木坐火雷神社(笛吹神社」のことを記事にしてみたいと思います(;´∀`)

ちなみに私は「鬼滅の刃」を読んだことはありません(小声・笑)💦

 

  

奈良県葛城市一帯はパワースポット⁈

この辺りには「高天(たかま)」と呼ばれる地名があり、記紀神話に見える高天原の伝承地だと伝わっています。

大阪府との県境に「葛城山」「金剛山」「二上山」などの山々が連なり、静かで厳かで神々しい雰囲気を醸し出しています。


日本史を遡ると、武内宿禰の末裔ともいわれる豪族の葛城氏が、大和朝廷で大活躍したことがわかります。

仁徳天皇の皇后だった磐之媛は葛城氏の出身です。

天皇の外戚となった葛城氏は、一時期大変な権勢を誇り、それは蘇我氏が台頭してくるまで続きました。

 


余談になりますが、奈良県広陵町にある、広大な馬見古墳群の古墳は葛城氏のものが多いのではないかという説もあります。

 

馬見古墳群がある「馬見丘陵公園」についてはコチラ☟ 

www.norikuma2.com

  

「葛木坐火雷神社(笛吹神社)」とは

そんな神秘的なパワーに満ち溢れる奈良県葛城市に位置する「葛木坐火雷神社(かつらきにいますほのいかづちじんじゃ)」


名前の通り、火の神様を祀っていて、ご祭神は「火雷大神(ほのいかづちのおおかみ)」です。

人間の生活を支えるのに欠かせない、火の神様ですね。

そこで、火を扱う職業や消防関係などの方が、よくお参りに来られるそうです。

 

一方でタイトルに、神社の名前の横に、括弧書きで(笛吹神社)と書きましたよね。

実は、もう一柱の神様が祀られているのです。

 

それが「天香山命(あまのかぐやまのみこと)」で、別名「笛吹大明神」

こちらは、笛・音楽の神様と言われています。

そのため、笛やフルート・尺八などの楽器上達を願って参拝客が訪れます。

また、奉納演奏なども行われています。

 

なのでここ「葛木坐火雷神社」は、火の神様と音楽の神様を祀っているという珍しい取り合わせの神社なのです。

 

お守りも「火守」と「音守」の両方を取り扱っておられます。

葛木坐火雷神社

「火守」と「音守」と書かれている

 

境内の様子

比較的、車で走りやすい広い道である山麓線(県道30号線)の「脇田」の交差点を西に曲がると葛城・金剛一帯の山並みが見えてきます。

そこから少し車を走らせると、神社が見えてくるのですが、私は、助手席にこの辺りに詳しい友達がいてナビってくれたから無事着きましたが、一人だったら、けっこうわかりずらい道です。

道路標識をしっかり見ながら、進むことをおすすめします。

 

 

神社の玄関とも言える鳥居は、意外にもコンクリート造⁉

葛木坐火雷神社

コンクリート造の鳥居


私は、この手の鳥居は初めて見ました💦

 

また、鳥居の右手にある大きな木は、奈良県指定の天然記念物である「イチイガシ」です。

葛木坐火雷神社

奈良県指定天然記念物「イチイガシ」


樹齢は400年くらいだそう。

とても大きく、20m以上の高さがある見事な木です✨

この辺りは、古くから「イチイガシ林」として知られていたようで、境内にもイチイガシがあります。

 

 

そのまま中に足を踏み入れると、何よりも先に目に飛び込んでくるのは、地面のど真ん中に安置され祀られているこの石☟

    葛木坐火雷神社

「後百度石」と呼ばれています。

 

 

そして、左手に手水舎があります。

    葛木坐火雷神社

 

 

手水舎から、山手に視線を転ずると、摂末社が3つ並んでいます☟

葛木坐火雷神社

春日神社・稲荷神社・熊野神社と書かれています。

 

 

ちなみに、そのまま階段を上がっていったところの、拝殿の手前の広場にも、3つ並んだ摂末社があります☟

葛木坐火雷神社

こちらは、空室神社・浅間神社・森本神社となっています。

  

なぜ「鬼滅の刃」?

さて、このあたりで、なぜそもそも「鬼滅の刃」の聖地なのかをご説明します。

 

…とはいえ、「鬼滅の刃」を読んでいないクマ子(;´Д`)

なので、ネットや新聞からの情報になりますが…💧

 

要約すると、主人公が物語後半に編み出す大技「火雷神」とほぼ同名の「火雷大神」が祀られているためらしいです(;^ω^)
このため、神社の名前の石碑の前で、コスプレをして写真を撮ることが、ファンの間で流行しているそうです。

                       ~毎日新聞記事より~

 

これが噂の石碑です(笑)☟

    葛木坐火雷神社

鳥居の左手にあります。

 

ちなみに宮司さんも「鬼滅の刃」の大ファンだそうですよ✨ 

ご紹介がてら、23巻の、Amazonと楽天の商品バナーを貼ってみましたが…その金額にビックリ(゚Д゚;)💦

いくらグッズ付きとは言え…噂通り、すごい人気ですね(;^ω^)

 

インパクト抜群!境内にある大砲

では、境内案内の続きです💦

 

先ほどの「御百度石」のところから階段を上がると、いきなり視界に飛び込んでくるのは、なんと「大砲」

葛木坐火雷神

日露戦争の戦勝記念として、日本政府から奉献されたものだそうです。

 

ロシア製の大砲で、昭和51年に、車輪が修復されています。

大砲の前にある説明書きには「加農攻守城砲」と書かれています。

葛木坐火雷神社


「神社の境内に大砲⁈」

というインパクトの大きさから、ある意味、この葛木坐火雷神社のシンボルにもなっています。

 

 

さて、この大砲がある広場から拝殿に向かうには、かなりの傾斜の階段を上がらないといけません💦

葛木坐火雷神社

葛木坐火雷神社

ちょっとした運動になりますよ(;^ω^)

葛木坐火雷神社

ちなみに 下りの風景💦


 

ようやく、階段を上り終わって到着した拝殿。

葛木坐火雷神社

 

そして狛犬です。

葛木坐火雷神社

拝殿左側の狛犬

葛木坐火雷神社

拝殿右側の狛犬

 

拝殿の奥には、本殿がありますが、気に囲まれて写真が撮りにくいです…

葛木坐火雷神社

本殿

 

それに、本殿にあまりカメラを向けるのも憚られるので、こんな写真しか撮れませんでした💧

 

神社の中の古墳「笛吹神社古墳」

さらに、本殿のとなりには、なんと古墳があります。

神域にあるので、立ち入ることはできませんが、かなり立派な規模の古墳のように見えます。

葛木坐火雷神社

笛吹神社古墳


この「笛吹神社古墳」は、6世紀前半の築造と言われていて、音楽の神様であるご祭神の「天香山命」の子孫である笛吹連の祖の墓ではないかと言われています。

 

この辺りに、笛吹連たちが住んでいたからか、この周辺の地名は「笛吹」です。

そのためか、この神社は「葛木坐火雷神社」というよりは、通称の「笛吹神社」と呼ばれることの方が多いようです。

 

神社の境内に古墳⁈と、最初は思いましたが、考えてみれば、古墳に埋葬された方をお祀りする…という観点からなら、あり得ることですよね✨

それは、自然な流れではないかと思いました。

 

 

ちなみに、一緒についてきてもらった友達は、小さい頃、この神社の境内で遊んでいたそうですが、古墳のあたりは「お化けが出るから近寄ったらダメ」と、周囲の大人に言われていたそうです(古墳だとは知らされていなかったそう)。


なので、今に至っても、古墳のところに行くのは怖い…と言っていました(;・∀・)
大人になっても、子どもの頃に刷り込まれたことは、なかなか抜けないですよね💦

 

《参拝情報》

「葛木坐火雷神社(笛吹神社)」

〒639-2132 奈良県葛城市笛吹448

電話番号 0745-62-5024

境内自由・ご祈祷は要予約・御朱印は置書き

「葛木坐火雷神社」公式サイトはこちら

 

《アクセス》

・近鉄御所線忍海駅から徒歩約35分、または、近鉄御所線御所駅から奈良交通バス「櫛羅」下車 徒歩約17分

・南阪奈道路「葛城IC」から約4km

 

 

《参考文献》


 

  

まとめ

葛木坐火雷神社、別名・笛吹神社についてお伝えしていきましたが、いかがでしたでしょうか。


ご祭神が、火の神様と音楽の神様の両方であること、

明治時代の大砲が境内に置かれていること、

神社の中に古墳があること…など、

意外な特徴が盛りだくさんの神社だったと思います。

 

また、人気の漫画「鬼滅の刃」のファンの聖地にもなりつつあるということで、これから、県内でも人気のスポットの1つになっていくかもしれませんね。

葛木坐火雷神社

神社側からの 鳥居の外の風景


 

さて、上った階段を降りて、もとの県道に戻る途中…

葛木坐火雷神社

東側に山々が見えます。

 

そちらはちょうど、飛鳥・多武峰の方角です。

日本の歴史の中心は次第に、この葛城の辺りから、飛鳥の方へと移動していきます。

 

この周辺も飛鳥も、神々しく、地球のパワーを感じるエリアです。

昔の人が、政治の中心に選んだ土地には、スピリチュアルな空気がみなぎっているような気がしました。

 

 

※「鬼滅の刃」コラボの奈良土産を、奈良市唐招提寺のお土産屋さんで見つけました✨

よろしければ、コチラをご覧ください☟ 

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最後までお読みいただきありがとうございましたm(__)m