前回の記事では、奈良県桜井市にある大神神社の、二の鳥居から拝殿までの参道の様子をご紹介しました(アクセス情報等もコチラ)☟
今回はいよいよ、大神神社の中心である拝殿と三ツ鳥居の様子をレポさせていただきます(・ω・)ノ
今回ご紹介するのは、青丸のエリアとなります。
(訪問日:2020年3月9日)
拝殿は第4代将軍徳川家綱が再建
前回までの記事の通り、大神神社はご神体が背後の三輪山のため本殿を設けていません。
そのため、拝殿が重要視されています。
現在の拝殿は、江戸時代に第4代将軍・徳川家綱公により再建されたもので、その技術が優秀なことから、重要文化財に指定されています。
つまり…ここは、大神神社の広大な敷地の中の中心地になります。
この拝殿のエリアで、ひときわ目を惹くのが、拝殿右側の「勅使殿」手前にある大きな杉の木☟
この木は「巳の神杉」と呼ばれています。
大物主大神の化身が白蛇…という話は、『日本書紀』にも記されています。
大物主大神の妻となった、倭迹迹日百襲姫(やまととびももそひめ)が、夜にしか現れず、顔を見たことがない大物主大神の顔を見たい…といいます。
もっともなことだと思った大物主大神は、絶対に驚かないことを条件に、姫の櫛を入れた箱の中にいる…と伝えます。
不思議なことを言われ怪訝になりながらも、姫が箱を開けると、小蛇が入っており、姫は思わず悲鳴を上げます。
すると蛇はたちまちのうちに、麗しい若者に姿を変え、約束を破ったことを責め、二度と姫には会えぬと大空を翔けて三輪山に帰ってしまい、嘆いた姫は自ら命を絶ってしまった…というお話です。
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※余談ですが、この話に登場する倭迹迹日百襲姫のお墓と言われている箸墓古墳(大市墓)が、大神神社の北西2kmのところにあります。
この箸墓古墳こそが、卑弥呼の墓ではないか…と言われている古墳なのです☟
さすが、卑弥呼の墓…と言われているだけあって、とっても大きい💦
全貌をカメラに収めるのは大変です(@_@;)
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大神神社では、白蛇が棲んでいる…といわれているこの杉の木を、ご神木として祀ってあります。
お供え物は、普通の神社とは一風変わっていて、なんと「卵」❕
蛇の好物である卵が、参拝者によってお供えされています。
この風景は、大神神社ならでは…です✨
卵忘れちゃった( ゚Д゚)‼
という方は、ご安心を(笑)。
卵は、参道の商店で購入することができます。
また、このご神木は、樹齢500年ともいわれています。
拝殿エリアには、ほかにも杉の大木があり、古来から「みわの神杉」の名がつけられていたことにも、納得がいきますね。
拝殿の奥正面にある「三ツ鳥居」
さて、ご神体である三輪山と拝殿を区切る場所に建っている「三ツ鳥居(重要文化財)」。
本殿に替わるものとして、神聖視されてきました。
この「三ツ鳥居」を拝観するためには、拝殿左側にある「参集殿」で申し込む必要があります(拝観無料)。
この建物では主に、ご祈祷を受付されています。
並んでいる人は、ほぼご祈祷目的の方で、内心で「本当にここで申し込みできるのかな?」と心配しながら聞いてみました。
すると「お一人ですか?」と驚かれました。
どうやら「三ツ鳥居」を拝観希望されるのは、団体さんが多いみたいです💦
それでも、一瞬驚いた後は、ご神職さんがすぐに、親切に案内してくださいました。
どんな長い道のりを歩くのかと思いきや、参集殿からあっと言う間に到着したので、私も驚き( ゚Д゚)❕
そして、直に目にした「三ツ鳥居」は、とても小さかった…
昔の日本人の身長に合わせて建てたのかもしれません。
でも、鮮やかでとても綺麗な鳥居です✨
「三ツ鳥居」は写真撮影禁止、HPの写真も転載禁止だそうなので、ご覧になりたい方は、コチラをポチッとしてください☟
それと、何となくのイメージ図(笑・公式パンフレットから拝借)☟
三ツ鳥居の真ん中と左側だけ、描かれています。
この三ツ鳥居の奥は、神職さえ足を踏み入れない禁足地とされています。
三ツ鳥居は別名、三輪鳥居ともいわれており、全国にある三ツ鳥居は、もしかするとこの大神神社のものが起源なのかもしれません(三ツ鳥居の由来は不明)。
《参考文献》
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※大神神社公式パンフレット
まとめ
大神神社の中心である、拝殿と三ツ鳥居をご紹介しました。
日本最古といわれる由緒正しい神社で、禁足地であるご神体山の手前の拝殿では、身が引き締まる思いがしました✨
また、卵をお供えするところが、とてもユニークな神社でもあります(*'▽')
次回は、大神神社拝殿周辺の末摂社を、ご紹介したいと思います(・ω・)ノ
また、大神神社のご神体山である三輪山ご登拝についてはコチラ☟
※新型コロナウィルス感染拡大防止のための全国緊急事態宣言に伴い、大神神社でも、三ツ鳥居拝観やご登拝の停止等があります。
詳細は、コチラでご確認ください☟
※当記事は、緊急事態宣言の間のお出かけを促すものではありません。
コロナウィルスの事態が終息後、ご参拝ください。
最後までお読みいただきありがとうございました<(_ _)>