前回の記事では、奈良県御所市にある高鴨神社の入口の鳥居から拝殿・本殿までをご紹介しました☟
高鴨神社は、少し鄙びたところにある神社ではありますが、なんと、全国の賀茂社の総社であり(京都の上賀茂・下鴨神社を含む)、死した神をも蘇らせるという力を持つといわれている「阿遅志貴高日子根命(あぢしきたかひこねのみこと・大国主命の御子)」またの名を迦毛之大御神(かものおおみかみ)がご祭神の、スピリチュアルな雰囲気に満ち溢れるパワースポットであります。
今回は、拝殿周辺のご紹介をさせていただきます(*´ω`*)
本殿東側・東神社周辺
拝殿・本殿が撮影禁止なのは残念ではありますが、がっかりするのはまだ早い❕
それ以外の建物や、末摂社も素晴らしいのです✨
ではまず、拝殿東側の東神社(東宮)へ向かいます。
ご祭神は、天児屋命(あめのこやねのみこと)・天照大御神・住吉三前大神(すみのえみまえのおおかみ)…
そうそうたるメンバーですね✨
立て札によると、1669年江戸時代に建てられたようで、奈良県の重要文化財に指定されています。
また、この東神社の左手にあるのが…
「市杵嶋姫命神社」。
かの有名な、宗像三女神の一柱が祀られている摂社ですね。
さらに、東神社の右手には、摂社がずらり。
向かって左から「佐味護国神社」「大山咋神社」「春日神社」「大黒石」「雷神社」「細井神社」「西佐味神社」…となっています。
この石が、少し異色な感じがしますが、何かいわれがある神聖な石なのでしょうね。
拝殿西側~西神社へ
さて、階段を上ったところにある拝殿から、西側にある階段を降りていきます。
池に沿って、いい感じの道が続いて行くのですが…
少し歩くと、私の大好きな赤い鳥居たちが見えてきます(゚∀゚)❕
鳥居の前まで行くと…
やはり「稲荷神社」です🎵
まるで、プチ伏見稲荷大社ですね(笑)。
緑の中の赤い鳥居には、やはり目を奪われます。
祀られている狐の表情も凛々しいです。
そして…赤い鳥居に心奪われ、すっかり写真を撮り忘れてしまいましたが…
この稲荷神社に至るまでに、摂社がいくつかありました(「八幡神社」「一言主神社」「猿田彦神社」「聖神社」)。
また、稲荷神社を越えたところには「金毘羅神社」「八坂神社」があり、そのすべてが写真がありません💦
これは、次回来訪時の課題にしたいと思います(>_<)💧
しかし、一番西の端の末摂社の一つ手前だけ、写真が撮れていました…(;^ω^)
「牛瀧神社」です。
屋根葺が、とても風情がありますね✨
さて、いよいよ一番最後の「西神社(西宮)」に到着です❕
ご祭神は「多紀理毘売命(タギリヒメノミコト)」で、宗像三女神のうちの一柱ですね。
彩色がとても鮮やかで、目を惹かれます✨
この高鴨神社の一番西の端まで歩きましたが、とても清々しい境内で、気持ちがいいです✨
さて、今回ご紹介したエリアです☟
赤丸が「拝殿東側エリア」で、青丸が「拝殿西側エリア」になります。
また、鳥居を入ってすぐ右側のピンクの丸印のところには花壇がありまして…
実は、ここ「高鴨神社」は「日本さくら草」でも有名で、品種・鉢数とも日本隋一…といわれています。
ぜひとも、さくら草のシーズンである4月末~5月初めに訪れてみたいですね(*'▽')
現宮司さんの家系もすごい❕
高鴨神社公式ホームページによると…
現宮司さんである鈴鹿家は、もともと中臣連で、始祖は天児屋根命という神様です。
天児屋根命は、岩戸隠れの際、岩戸の前で祝詞を唱えたことで有名な神様。
現宮司はなんと85代目だそうです❕
鈴鹿家文書の中には、天皇が即位の礼の後、初めて行う新嘗祭である「大嘗祭」の資料まであるそうです。
また、現宮司さんの母方は「鴨氏」であり、役行者の後裔とされる方と親族でもあるそうです。
スーパーサラブレッドなお方ですね…
この方にご祈祷していただいたら、いったい、どんな感じなんだろう…(*´ω`*)
《高鴨神社 参拝情報 》
所在地 〒639-2343 奈良県御所市鴨神1110
電話番号 0745-66-0609
拝観無料 境内自由
ご祈祷 終日(祭礼日・彼岸等除く) 9時~15時まで受付
※ご祈禱は予約がベターなようです。
また、神前になるため、ドレスコードもあるようです。
お願いされる際は、事前にご確認をおすすめします。
《高鴨神社へのアクセス》
公共交通機関でのアクセスは…
◦近鉄御所線御所駅から、奈良交通バス「風の森」下車・徒歩15分
◦あるいは、近鉄吉野線福神駅からタクシーで約15分
自家用車の場合は…
◦南阪奈道路・葛城ICから南へ約20分
駐車場は、鳥居の西側が第一駐車場・鳥居の東側が第二駐車場です(無料)
《参考文献》
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まとめ
さて、数回に渡って、奈良県と大阪府の県境に近い葛城エリアをご紹介してきましたが…
この高鴨神社は全国の賀茂社の総本宮で、
以前ご紹介した一言主神社は全国の一言主神社の総社、
また高天彦神社には天孫降臨伝説…
クマ子は、自分はもしかすると、ある意味、すごいところに住んでいるのかもしれない…と思い至りました(今まではただの田舎だと思っていた💦)。
奈良県には、言わずと知れた名所がたくさんあります。
世界遺産である、東大寺などの春日大社周辺エリア
薬師寺と唐招提寺の西ノ京エリアに、
世界最古の木造建築である法隆寺エリア、
大和朝廷の中心地であった山の辺の道エリア、
また、間もなく世界遺産に登録されるかもしれない飛鳥エリア、
そして奈良県南部の修験道世界遺産で知られるエリア
…と枚挙にいとまがないくらいなのに、
この大阪府との県境にある葛城古道エリアが、大和朝廷が成立する以前の頃の、歴史の宝庫だなんて…。
これまで、4つの神社を廻ってきましたが、このエリアにはまだまだ、神社仏閣や古墳がこんなにもあります💦
また時期を改めて訪れ、引き続きレポートしていきたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございましたm(__)m