2020年の紅葉前線もそろそろ終了ですね💦
奈良県斑鳩町にある「竜田公園」は、紅葉の名所として知られています(*'▽')✨
今回は、百人一首にも竜田川の歌が詠まれ、古来より紅葉の名所として知られる「竜田公園」をご紹介します。
古くから知られる紅葉の名所「竜田公園」
奈良県平群町から斑鳩町にかけて流れる竜田川の川辺の両側に「県立竜田公園」が整備されています。
カエデを中心に約1万本の広葉樹が植樹され、紅葉の名所として名高い場所です。
「竜田川」は、歌枕として多くの和歌に詠まれました。
中でも有名なのが、
「ちはやぶる 神代もきかず 竜田川 からくれなゐに 水くくるとは」在原業平
「嵐吹く 三室の山の もみぢ葉は 竜田の川の 錦なりけり」能因法師
の2首です。
この歌によって、竜田川=紅葉…という認識が定着した…と言っても過言ではないでしょう。
竜田公園は、南北に約2kmにわたって広がっていますが、中でも紅葉のポイントとして知られているのが「堂山橋」「紅葉橋」と名前が付けられている紅い橋の付近です。
紅い橋と紅葉と竜田川をカメラに収めようと、秋にはたくさんの人が訪れます。
ところどころにトイレも設置されているので、安心して紅葉を楽しむことができます✨
もう一つ贅沢を言うなら、竜田川がもう少し綺麗なら…とは思うのですが、この付近は交通の要所なので、かなりの交通量💧
致し方ないですね(;^ω^)
片桐且元の城だった「龍田城跡」
さて、この竜田川の東側の、少し高台の場所にある「龍田城跡」をご紹介しましょう。
このお城は、中世には竜田氏の居城でしたが、その後、豊臣秀吉に仕えた武将で、賤ヶ岳の七本槍で知られている片桐且元によって、1602年頃に整備されました。
片桐且元は、京都方広寺鐘銘事件以降は大坂を退去し、関ケ原の戦い以後は大和国を拝領しましたが、片桐家は男子に恵まれず、1694年にお家断絶し、廃城となってしまいました。
わずか100年ほどの命のお城だったせいか、あまり知られていませんが、説明板を見ていると、現在の斑鳩町の面積のおよそ3分の1を占めていたようで、その広大さに驚きます。
竜田川公園に来られたら、龍田城跡からの景色を眺め、片桐且元を偲んでみるというのも、歴史好きの方にはおすすめです✨
「県立竜田公園」へのアクセス
JR大和路線・王寺駅より徒歩約25分
JR大和路線・法隆寺駅より徒歩約30分
奈良交通バス「竜田大橋」下車徒歩約10分
竜田公園駐車場は無料・9時~17時
ただし、普通自動車20台ほどしか停めれないので、紅葉の時期は非常に混雑します。
出来る限り、公共交通機関を使われることをおすすめします。
《参考文献》
まとめ
ちょうど一年ほど前、竜田公園のすぐ近くの三室山(山と言っても標高わずか82m)の記事を投稿したことがあります☟
何より三室山の麓には
「ちはやぶる 神代もきかず 竜田川 からくれなゐに 水くくるとは」在原業平
「嵐吹く 三室の山の もみぢ葉は 竜田の川の 錦なりけり」能因法師
の歌碑があります。
おそらくこれが元で、三室山も紅葉の名所として知られているのですが、私の個人的感想としては、三室山は、桜の時期の方が素晴らしい気がします。
そのため、秋は桜が落葉する頃が、一番美しいように思います。
なので、三室山の見ごろは、10月下旬~11月上旬かな…。
竜田公園の平均的な見ごろは、11月下旬~12月上旬ですので、この付近は、秋には何度来ても楽しめそうですね。
最後までお読みいただきありがとうございました<(_ _)>