kumakuma blog   クマ子の奈良歩き

奈良県の観光やお役立ち情報を発信していきます(*'▽')

法隆寺・参道から南大門まで~見どころ穴場スポット教えます

奈良県斑鳩町にある世界遺産・法隆寺

以前、さわりだけをサクッとご紹介いたしました☟ 

www.norikuma2.com

 

これから不定期で、この法隆寺の豆知識をちょくちょく投稿させていただきたいと思っております。

皆さまの痒い所に手が届くような内容を目指していくつもりです(;^ω^)

どうぞよろしくお願いします( ̄▽ ̄)

 

第一回目は、参道から南大門までをご紹介いたします✨

法隆寺

今回ご紹介するのは、赤色で囲った内側のエリア

※尚、で囲ったのが法隆寺の境内エリアです。

 

 

松並木が続く法隆寺の参道

法隆寺の正門に当たるのが「南大門」となりますが、その南大門の手前から南に、国道25号まで、約500mほど、松並木が植えられた参道があります。

 

法隆寺に行く時に、バスであったり、徒歩であったり、車であったり…と、移動手段によって、お寺へのアプローチがそれぞれ変わってくると思いますが、お時間が許すのであれば、国道25号のところまで行ってみてください。

法隆寺

国道25号沿いに立つ「法隆寺」と刻まれた石碑

 

「法隆寺」と書かれた石碑が立っています。

 

そして、出来るなら、松並木の参道の両端のお店沿いではなく、松並木の間を歩いてみてください。

法隆寺

国道25号から始まる松並木の参道

 

国道から、一直線に南大門へと続いています。

法隆寺

南大門へと続く 松並木の参道

 

静かな松並木の間を歩いているうちに、法隆寺へと近づき、だんだんと気分が高まっていくのを感じることができます。

 

 

さてなぜ、参道に松が植えられているかというと、聖徳太子が3歳の時のエピソードが元になっています。

576年3月、桃の花がきれいに咲いている時に、父である用明天皇が、松の枝と桃の花を手に取って、太子はどちらが好きかを尋ねました。

法隆寺

松の木か桃の花か…

 

すると、太子は「松」と答えました。

理由を問われると「桃の花は美しいけれど儚く、松は万年枯れることがないからです」と…。

何なの、この、3歳にして天才的な受け答え…(・ω・)

 

ともあれ(笑)、このエピソードから、法隆寺参道には松の木が植えられています。

 

 

また、この参道の松並木がいつから存在するのかというと…

 

鎌倉時代の1261年、後嵯峨上皇が法隆寺に御幸される際、お寺では「粗相があってはならない!」…とばかりに、さまざまな用意に奔走しました。

その時に、郷民が松を植えたそうで、この時が松並木の植えはじめ…と言われ、その後幾度も植えかられて、大切に保護され、今日に至っています。

 

さらに、松並木の参道は、実は国道25号より南側にも続きがあります。

法隆寺

本来の参道の始まり

 

本当の、参道の始まりの地点は、この石灯篭のところからです。

法隆寺

「皇太子」と刻まれているのは「聖徳太子」のことだろう

 

ですが、1952年に、産業道路が拡張され、今の国道25号となり、交通量が増え、やむを得ず参道が100mほど後退しました。

法隆寺

石灯籠の手前左にある道標

 

松並木を歩いて参拝すると、また違った法隆寺の姿が見えてきます。

お時間のある方はぜひ、こちらにも回ってみてください(*'▽')

 

南大門周辺の隠れ見どころ

さて、松並木を北に歩いていくと、法隆寺の入口に当たる南大門が近づいてきました。

法隆寺

参道が終わると 南大門もすぐそこ

 

南大門手前の向かって左側に「下馬」の石碑があります。

法隆寺

下馬の石碑

 

これは、法隆寺を参拝する人は、どんなに身分の高い人でも、ここで馬を降りてください…ということを示す石碑です。

 

 

さらにそのまま南大門まで進んで行き、注意深く地面の辺りを見回していると…

門の手前に少し地面から浮いている大きな石があります。

法隆寺

鯛石

 

この石は、境内側から見ると、頭を左、尾っぽを右にした鯛に見えることから「鯛石」と呼ばれています。

 

昔から、大雨により大和川が氾濫した時にも、ここまでは水がくることがなかった…という逸話があり、この鯛石を踏むと水難に遭わない…とも言われています。

ただし、南大門の真ん前にありますので、門から見える西院伽藍の美しさに気を取られて、気づかない可能性大です(笑)。

法隆寺

南大門の前に鯛石がある

 

また、この逸話から感じるのは、法隆寺周辺は災害が少ないのかも…ということです。

実際に斑鳩町のハザードマップを見てみても、法隆寺周辺は「浸水想定区域」にはなっていませんでした(*'▽')

 

 

さて、南大門から境内に入らずに、向かって右・東側に歩いていくと、土塀が続いています。

法隆寺

法隆寺の塀沿いにを歩く

 

これは「築地(ついじ)塀」と言い、「版築」という方法で作られた塀で、地味に重要文化財だったりします(;^ω^)

築地塀

 

そう、実は境内に入る前に、すでに法隆寺の国宝・重要文化財の波は、もう始まっているのです( ̄▽ ̄)

 

法隆寺

築地塀の近くには カラーマンホールも

 

法隆寺南大門から見る西院伽藍

さて、ようやく法隆寺の玄関に当たる総門である「南大門(国宝)」のご紹介です✨

法隆寺

法隆寺の総門「南大門」 室町時代 国宝

 

この門は、創建当時は、もっと中門寄りに建っていましたが、寺域を広げるために、現在の位置に移されました。

 

その後、室町時代に焼失したため、現在の門は室町時代再建のものとなります。

 

法隆寺

また、法隆寺の南大門には、東大寺などのように金剛力士像は置かれていません。

 

ちなみに法隆寺の場合は、金剛力士像は中門にあります(飛鳥形式に多い)。

 

 

そしてそして、何よりも素晴らしいのは、南大門から法隆寺を見る景色。

法隆寺

南大門から見る西院伽藍

 

西院伽藍の五重塔と中門が入り込み、まるで額絵のような写真を撮ることができます(*'▽')✨

 

ただし、大変人気のスポットですので、人がいないタイミングで撮影するのは至難の業です💦

狙い目の時間は、閉門前かな?

私は、その時間に撮りました(;^ω^)

法隆寺

日中は 人がいないことは珍しい

 

法隆寺参拝情報

所在地 〒636-0115 奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺山内1-1-1

電話番号 0745-75-2555

拝観時間 8時~17時(2/22~11/3)

     8時~16時半(11/4~2/21)

通常拝観料 大人1500円・小学生750円

 

《特別拝観・法隆寺秋季秘宝展》

場所 法隆寺・大宝蔵殿

期間 9/22(火・祝)~11/30(月)

拝観時間 9時~16時半(入場は16時まで)

拝観料 大人 500円・小学生 250円

※20年間、春と秋に開催されてきた秘宝展ですが、今回で最後となるそうです。

来年は、聖徳太子1400年御聖諱を記念した特別展示が予定されています。

 

《法隆寺夢殿秘仏(救世観音像)開扉》

期間 毎年4/11~5/18・10/22~11/22 

法隆寺公式サイトはコチラ

 

法隆寺へのアクセス

《自家用車の場合》

西名阪自動車道・法隆寺IC下車 約15分

 

《公共交通機関の場合》

JR大和路線・法隆寺駅下車 徒歩20分 

あるいは

JR大和路線・法隆寺駅から奈良交通バス「法隆寺参道」下車

 

《参考文献》 

※「斑鳩大辞典」蔭山精一 奈良新聞印刷株式会社 

 

まとめ

法隆寺の参道から入口の南大門まで…だけでも、一つの記事になってしまいました。

1300年の歴史を誇るだけに、書くことがいっぱい…💦

 

法隆寺の拝観料は1500円ですが、寺域のすべてが有料というわけではありません。

実は、無料ゾーンにも見どころが沢山あります。

その辺りも、おいおいお伝えできれば…と思っています。

法隆寺

南大門

 

 最後までお読みいただきありがとうございましたm(__)m