kumakuma blog   クマ子の奈良歩き

奈良県の観光やお役立ち情報を発信していきます(*'▽')

世界遺産・法隆寺1400年の間受け継がれてきたもの

私が一番記事にしたい観光スポットのうちの一つが、奈良県斑鳩町にある「法隆寺」です。

法隆寺

参道の始まりにある石碑

 

日本で最初の世界遺産であり、世界最古の木造建築物。

所有する国宝は約150点・重要文化財を含めると約3000点…という、その素晴らしさを前に恐れをなし、なかなか手をつけることができませんでした。

 

でも、このままでは、いつまでたっても無理…💦

法隆寺

参道は 松並木

 

そこで思い切って、気が向いた時に少しずつ、記事にしていきたいと思います。

今回は初回なので、法隆寺についてのエッセイとなります(*ノωノ)

 

  

聖徳太子の足跡を感じる法隆寺

日本人なら知らない人はいないのではないか…と思われる「聖徳太子」

ひと昔前の一万円札でもおなじみですね(お若い方はわからないかな💧)。

 

法隆寺は、用明天皇の皇子であり、推古天皇の時の皇太子であった「聖徳太子」が創建したお寺と言われています。

 

聖徳太子と言えば…

十七条の憲法・冠位十二階・遣隋使の派遣・仏教の興隆・日出処の天子・推古天皇の摂政…などが、まず思い浮かびますね。

 

これだけの偉業に加え、一部、聖人伝説のようなものもあり、

一度に10人もの人の話を聞き分けた・太子は愛馬の黒駒に乗って富士山を駆け上がり、3日で都に帰ってきたなど…枚挙に暇がありません。

法隆寺

西院伽藍 金堂と五重塔は 法隆寺のシンボルとなっている

 

そのせいか、近年では「聖徳太子虚構説」も出てきています。

そんなにいろんなことが、一人の人間にできるわけがない、聖徳太子は実在しなかったに決まっている…というわけですね。

 

確かにそう思ってしまう気持ちもわかります。

私も実際、その手のタイトルの本を読んでみたこともあります。

法隆寺

回廊ですら 国宝

 

でも、その問いに対する私の答えは、法隆寺にありました。

 

1400年もの間、自然の猛威にも、戦火にも、時代の過酷な流れ(廃仏毀釈など)にも耐え、今ここに間違いなく存在する法隆寺。

法隆寺

西円堂横の鐘楼 今も時を知らせて鳴り続けている

 

このお寺は別段、権力者の庇護を受けていたわけではありません。

そんな中で、1400年もの間、お寺を守ってこられたお坊さんたちの努力は想像を絶するものであったのは、間違いありません(>_<)

 

その年月に想いを馳せながら、法隆寺に佇むと、あまりの素晴らしさに息を呑みます。

法隆寺

金堂の軒を支える龍 何度も修復され今に至っている

 

その不断の努力は、架空のもの・実在しなかった人が対象でもでき得るものなのでしょうか。

私にはとても、そうは思えません。

法隆寺

妻室(重文・左)と綱封蔵(国宝・右)

 

「聖徳太子」が建てたお寺を守る❕…という、強い強い気持ち…

それがあって初めて可能になるのではないかと…

 

法隆寺の素晴らしい伽藍に建つと、ひしひしと、そう感じます。

法隆寺が今日ここにあるのは、人々の想いのたまものであると。

 

2021年は「聖徳太子1400年御遠忌」

法隆寺

東院伽藍へと向かう途中にある東大門(国宝)

 

聖徳太子は、622年2月22日に薨去されました。

来年、2021年は、聖徳太子が亡くなられてから1400年の節目の年となります。

法隆寺

聖徳太子の斑鳩宮があったといわれる地に立つ 夢殿(国宝)

 

コロナのこともあり、まだ公式発表にはいたっていないようですが、「聖徳太子1400年御遠忌」として、さまざまなイベントや特別展・講演会などが計画されているはずです。

来年の奈良県斑鳩町は、きっと、アツイはず❕

 

詳細なイベントの内容の発表を、楽しみに待ちたいですね。

法隆寺

夢殿頂部にある 宝珠

 

歴史を紐解くと、太子が亡くなって20年後、嫡子であった山背大兄王一家が蘇我入鹿に攻め滅ぼされ、太子の子孫が断絶するという悲劇が起こっています。

数々の偉業を成し遂げ、日本の基礎を作ったといっても過言ではない聖徳太子ですが、一方で悲劇の人でもあります。

2021年は、そんな聖徳太子を偲ぶ年にしたいと考えています。

 

奈良県明日香村・橘寺や、大阪市の四天王寺、大阪府太子町の叡福寺、兵庫県太子町の斑鳩寺など…

聖徳太子ゆかりのお寺も巡ってみたいです✨

 

法隆寺参拝情報

法隆寺

築地塀からも滲み出す風格

所在地 〒636-0115 奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺山内1-1-1

電話番号 0745-75-2555

拝観時間 8時~17時(2/22~11/3)

     8時~16時半(11/4~2/21)

通常拝観料 大人1500円・小学生750円

 

《特別拝観・法隆寺秋季秘宝展》

場所 法隆寺・大宝蔵殿

期間 9/22(火・祝)~11/30(月)

拝観時間 9時~16時半(入場は16時まで)

拝観料 大人 500円・小学生 250円

※20年間、春と秋に開催されてきた秘宝展ですが、今回で最後となるそうです。

来年は、聖徳太子1400年御聖諱を記念した特別展示が予定されています。

 

《法隆寺夢殿秘仏(救世観音像)開扉》

期間 毎年4/11~5/18・10/22~11/22

 

法隆寺公式サイトはコチラ

 

法隆寺へのアクセス

《自家用車の場合》

西名阪自動車道・法隆寺IC下車 約15分

 

《公共交通機関の場合》

JR大和路線・法隆寺駅下車 徒歩20分 

あるいは

JR大和路線・法隆寺駅から奈良交通バス「法隆寺参道」下車

 

法隆寺

南大門から見る西院伽藍 まるで額絵のよう

 

《参考文献》 

 

まとめ

法隆寺を隈なく散策するためには、2時間はみておいてほしいと思います。

じっくり見たい方や、特別拝観の時には、3時間あっても足りない❕…と感じる方もいるかもしれません💦

法隆寺

南大門をくぐると見えてくる西院伽藍


また、法隆寺拝観情報を見ていただいてもわかるように、法隆寺の拝観料は1500円です。

高いと言えば高いですが、その歴史的価値や国宝の数・世界遺産であること…などを考慮したら、妥当な値段にはなると思います(;^ω^)

 

その場の雰囲気や、そこから感じるものを大切にする方もいらっしゃいます。

…が、1500円分満喫しようと思ったら、やはりある程度の事前知識は必要だと考える方もいます。

これから上げていく記事が、そのための手助けになれば幸いです(*'▽')

 

最後までお読みいただきありがとうございましたm(__)m