※2020年10月26日の、満開のコスモスの写真を加え、一部リライトしました(*'▽')✨
コロナ禍の中で迎えた2020年秋。
それでも、花は咲きます🌸
今年も、聖徳太子ゆかりの奈良県斑鳩町は、コスモスに彩られる季節となりました。
※2019年の斑鳩町・法起寺のコスモスの記事☟
今回は、2020年10月16日現在の、斑鳩町のコスモスの状況をお伝えします(*'▽')
※コスモスの写真はすべて、2020年に撮影したものです。
コロナ禍で2020年斑鳩町のコスモスは?
昨年も行われた「コスモスフェスタ」イベントは、2020年はコロナの影響で中止となりましたが、コスモスは今年も植えられていて、元気に花開いてきています。
ただし、7月の長雨の影響なのか、はたまた酷暑のせいなのか、今年は開花が少し遅れているようで、未だ5分咲き(2020年10月16日現在)…と言ったところです。
コスモスが咲いている場所は、町内の各所にありますが、メインの場所は三ケ所になります。
以下、三ケ所のコスモス名所をご紹介いたします。
2020年「中宮寺跡史跡公園」のコスモス
法隆寺から、徒歩8分のところにある「中宮寺跡史跡公園」。
ここは聖徳太子が、母である穴穂部間人皇女のために建てたと伝えられている中宮寺が、もともとあった場所です(創建中宮寺)。
現在の中宮寺は、室町時代に法隆寺夢殿の東側に移築されたものです。
※「中宮寺」に関しては、コチラをご覧ください☟
※「中宮寺跡史跡公園」は創建中宮寺があった場所・「中宮寺 」は、室町時代に移築され、現在の中宮寺がある場所です☟
この「中宮寺跡史跡公園」は、2018年に斑鳩町によって整備されました。
創建中宮寺は、法隆寺若草伽藍と同時期に建てられたと推定されています。
その通りなら、なんと❕…斑鳩で最古のお寺となります(゚∀゚)
現在は、復元された金堂礎石と塔礎石によって、当時を偲ぶことができます。
その「中宮寺跡史跡公園」の一角に植えられているコスモス。
県道9号線沿いにあるので、車道からも見ることができます。
広々とした場所に、気持ちよさそうに咲くコスモス。
※2020年10月26日・中宮寺跡史跡公園のコスモス🌸
中宮寺跡史跡公園の駐車場は、通常は閉鎖されていますが、コスモスの時期(2020年10月5日~11月8日まで)は9時から17時の間、無料で開放されています。
《中宮寺跡史跡公園情報》
・入場無料の公園です
・公共交通機関でのアクセスは、奈良交通バス「中宮寺前」下車・徒歩10分
・法隆寺からは、徒歩8分
2020年「法起寺」のコスモス
斑鳩の里のコスモスの目玉といえば「法起寺」のコスモスです。
法隆寺とともに、世界遺産に登録されている法起寺は、三重塔が現存最古のもので、なんと706年創建です(゚∀゚)❕
「法起寺」は、聖徳太子の嫡子であった山背大兄皇子が、太子の遺命を受けて、岡本宮を寺に改めたものです。
岡本宮は、太子が法華経を構説された…と伝わっています。
※「法起寺」についてはコチラ☟
そんな素晴らしい塔をバックにコスモスをカメラに収めれるとあって、斑鳩の里のコスモスの中では、一番の人気スポットです✨
コスモスは主に、法起寺の北東側に植えられています。
夕陽が沈む頃には、塔が写るベストポジションにカメラを構えた人たちがずらりと並びます。
1300年間、この地に佇み続ける三重塔をバックにしたコスモス✨
そこまでの道のりですが、公共交通機関での奈良交通バスは一時間に一本なので、時間を合わせていかないと、けっこう大変💦
法隆寺からは、徒歩17分ほどです。
また、晴れた日なら、観光案内所である「法隆寺iセンター」のレンタサイクル(一時間200円)を利用して、法起寺や法輪寺などの、斑鳩の三塔巡りを楽しむこともできます。
※「法隆寺iセンター」で自転車を借りて、法起寺に行くコース☝
法起寺には、駐車場は併設されていないので、自家用車の場合は、先述の「中宮寺跡史跡公園」の駐車場から歩くか(徒歩11分)、法輪寺の前にある「三井観光自動車駐車場(無料・8時半~17時)」から歩く(徒歩9分)…のどちらかの手段をとってください。
また、コスモスの時期以外でも、田植えの時期などには、水田に映る三重塔をカメラに収めることもできるので、初夏も人気スポットとなっています。
水が張られた田んぼの水面に、日本最古の三重塔が映り込みます✨
— クマ子 (@xkumaco) June 14, 2020
コスモスの時期もいいですが、梅雨の晴れ間の風物詩でもある、今の時期も素敵(〃ω〃)#法起寺 #三重塔 pic.twitter.com/SfsTT0s93J
《法起寺・拝観情報》
所在地 〒630-0102 奈良県生駒郡斑鳩町大字岡本1873番地
電話番号 0745-75-2555
拝観時間 8時半~17時(2月22日~11月3日)
8時半~16時半(11月4日~2月21日)
拝観料金 一般300円 小学生200円
※2020年10月26日の法起寺コスモス🌸
2020年「藤ノ木古墳」のコスモス
法隆寺から歩いて行ける(徒歩7分)「藤ノ木古墳」。
一度も盗掘されておらず、中から副葬品がザクザクと出てきて、大変話題になりました。
奈良県斑鳩町の藤ノ木古墳へ。
— クマ子 (@xkumaco) September 11, 2020
この季節、暑いけれど、緑の古墳もなかなかキレイ。
盗掘されることなく、完全な副葬品が山のように出てきて、話題になった古墳。
何より、埋葬されていた2人の男性は誰なのか…
興味が尽きない。
法隆寺より、徒歩5分です。#藤ノ木古墳 pic.twitter.com/Magkg6XPtQ
更には、赤く塗られた石棺に、2体の成人男性が合葬されていたというミステリアスな古墳。
築造されたのは、6世紀末とされていて、まさに聖徳太子が生きた時代の古墳です。
この話題の「藤ノ木古墳」周辺にも、コスモスが植えられています。
被葬者は今でも謎…とされていますが、同時代を生きた聖徳太子が、誰の古墳かを知っていたことは間違いありません。
そんな古代の謎に思いを馳せつつ、コスモスを眺めるのも感慨深いです。
※2020年10月26日の「藤ノ木古墳」コスモスです🌸
藤ノ木古墳では毎年、春と秋に「石室特別公開」が行われていますが、今年の秋はコロナの影響で中止となっています。
尚、藤ノ木古墳から徒歩3分のところに「斑鳩文化財センター」があり、藤ノ木古墳の案内の展示(レプリカ)を行っています(出土品の本物は「奈良県立橿原考古学研究所付属博物館」で保管・展示)。
「斑鳩文化財センター」は入館無料の施設ですが、スタッフの方が詳しく説明してくださるので、興味のある方にはとてもおすすめです。
《斑鳩文化財センター入館情報》
所在地 〒630-0114 奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺西1丁目11-14
電話番号 0745-70-1200
拝観時間 9時~17時(入館は16時まで)
休館日 毎週水曜日(祝日の場合は開館)と年末年始(12月28日から翌1月4日)
拝観料金 無料・ただし特別展開催時は有料の場合有
法隆寺より、西へ徒歩5分
また、斑鳩文化財センターでは、2020年10月17日(土)~11月29日(日)まで「秋季特別展」が開かれています。
今回の展示の目玉は「法隆寺若草伽藍出土品」で、聖徳太子の嫡子であった山背大兄皇子一族襲撃の時に、斑鳩宮を焼き討ちされた痕跡ではないかとされている、焼けた瓦や壁画片などです。
こちらの秋季特別展のみ有料となっています。
《斑鳩文化財センター 令和2年度秋季特別展
「聖徳太子の足跡―斑鳩宮と斑鳩寺」》
開館時間 9時~17時(入館は16時半まで)
入館料 大人300円 高校生・大学生100円 中学生以下無料
奈良県斑鳩町の法隆寺で、聖徳太子が造営し、643年に蘇我入鹿の焼き打ちで焼失したとされる「斑鳩宮」の一部とみられる壁土が約80年ぶりに確認されました。https://t.co/lSzTjxsDFK
— 毎日新聞 (@mainichi) October 13, 2020
《参考文献》
まとめ
聖徳太子ゆかりの斑鳩の里を彩るコスモスの情報をお伝えしました。
斑鳩町のコスモスは、他の場所よりも遅めの時期に咲くのが特徴です。
斑鳩町の魅力は法隆寺だけではありません。
この機会に、斑鳩の里を巡ってみてはいかがでしょうか?
「柿食えば 鐘が鳴るなり 法隆寺」…
秋は、ベストシーズンですよ✨
※2020年10月21日の最新情報としては、法起寺のコスモスは「5分咲き」・藤ノ木古墳のコスモスは「8分咲き」だそうです( ̄▽ ̄)♬
※今年の斑鳩の里では、昨年よりも、ひときわ美しいコスモスの花を見ることが出来ました(´艸`*)
これで、いい秋を迎えられそうです♬
最後までお読みいただきありがとうございましたm(__)m