遂に暑い夏がやってきました(*'▽')
そして、「なら燈花会」が今年も始まりました(2019年8月5日~14日)。
例年通り、点灯時間は19時から21時45分まで(興福寺を除く)です。
せっかく「なら燈花会」に行くなら、点灯前に観光もしたいという方はたくさんおられると思います。
でも、暑いし…
この時期に、そんなに歩き回ったら「なら燈花会」が始まるまでに、ばててしまうのでは?
それに、イベント時の奈良は、混んでいるのでは?
と、観光をためらっている方も、いらっしゃると思います。
そんな方に、おすすめします。
「ならまち」を観光してみませんか。
※「ならまち」とは?
主に、元興寺の旧境内であった地域を指します。
実際に、2019年8月5日の初日に行ってきた体験を踏まえてお話します。
- なら燈花会・点灯前にならまち観光をおすすめする理由①「ならまち」は比較的空いている
- なら燈花会・点灯前にならまち観光をおすすめする理由②カフェや休憩スポットが多く、暑い時期でも観光しやすい
- なら燈花会・点灯前にならまち観光をおすすめする理由③燈花会エリアと違うエリアの観光を楽しめる
- なら燈花会・点灯前にならまち観光をおすすめする理由④無料スポットが多い
- なら燈花会・点灯前にならまち観光をおすすめする理由⑤世界遺産・元興寺がある
- なら燈花会・点灯前にならまち観光をおすすめする理由⑥点灯前に晩ごはんをゆっくり食べれる
- 2019年8月5日なら燈花会
- まとめ
なら燈花会・点灯前にならまち観光をおすすめする理由①「ならまち」は比較的空いている
「なら燈花会」当日の観光は、やはり、奈良観光の目玉である東大寺・興福寺・春日大社をチョイスされる方が多いです。
それに、ならまちの範囲も、東西・南北ともに1kmずつありますので、観光スポットが点在しています。
そのため、相対的に「ならまち」は空いていて、スムーズに観光できます。
私がこの写真を撮影したのは8月5日(月)の16時頃ですが、空いていました。
この写真は、ならまちの「奈良町からくりおもちゃ館」の近くですが、これだけ空いているので、快適です。
なら燈花会・点灯前にならまち観光をおすすめする理由②カフェや休憩スポットが多く、暑い時期でも観光しやすい
「ならまち」には、人気のカフェがたくさんあります。
疲れた時に一休みできる空間が、あちこちにあるので、散策しやすいです。




特に人気があって混雑しているカフェは次の通りです。
・和菓子で有名な「樫舎」(今の時期は和風のかき氷が人気)
・焼きたてベーカリーが人気の 「MIA‘S BREAD 本店」
・フルーツを使った創作メニューが話題の「堀内果実園」
その他、理由⑥の項目のところでも、ご案内します。
ちなみに私は、もちいどの商店街の中の「cafe じゃるだん」さんで、かき氷を注文しました。
シンプルなかき氷ですが、氷がふわふわでした♪
値段も、500円(税別)と良心的。
暑い中を歩き回った後の、かき氷は最高!でした。
さらに、「もちいどの商店街」にはアーケードがあるので、歩いている間、涼むことができました。
こういう休憩を適度に挟むと、快適に観光することができます。
また、観光中に何か聞きたいこと、困ったことがあれば、案内所があります。
<奈良町情報館>
開館時間 10時から18時
無休 年数回の臨時休業あり
「奈良町情報館」では、観光案内・お土産販売とともに、レンタサイクル(一時間200円・三時間500円・一日800円)も取り扱っておられます。
行きたいポイントが点在している場合は、レンタサイクルもおすすめです。
<鹿の舟>


こちらの「鹿の舟」は複合施設で、「繭Mayu」の建物で、観光案内もされています。
受付の方が、とても丁寧に案内してくださいます。
ベンチもあるので、涼しい館内で、ちょっと一休みもできます。
また隣の「竈Kamado」ではお食事(朝ごはんとお昼ごはん)が、「囀Saezuri」ではカフェメニューが提供されています。
トイレもとてもキレイです。
なら燈花会・点灯前にならまち観光をおすすめする理由③燈花会エリアと違うエリアの観光を楽しめる
「なら燈花会」は、東大寺・興福寺・春日大社エリアで行われるため、基本的には「ならまち」は燈花会エリアとは、違うエリアになります。
歩くエリアが、燈花会点灯前と点灯後で違うので、一日で奈良のいろんなスポットに行けることになりますし、また違うエリアを歩くことで、気分転換にもなります。
また、コチラ☝を見ていただいてもわかるように、ならまちエリアは、燈花会エリアに比べてアップダウンが少ないので、夏の日中の暑さの中では観光しやすくなっています。
なら燈花会・点灯前にならまち観光をおすすめする理由④無料スポットが多い
「ならまち」には、無料で入場でき、内容も充実したスポットが多数あります。
それは、以下の通りです。
1.ならまち格子の家
2.奈良町にぎわいの家
3.奈良町資料館
4.奈良町からくりおもちゃ館
5.なら工藝館
6.御霊神社
それでは、それぞれの魅力やおすすめポイントを解説していきますね!
ならまちおすすめの無料観光スポット①ならまち格子の家
ならまちの伝統的な家を、江戸時代末期の町家を参考に再現した施設です。
間口が狭く、奥行きが広い独特の空間が出来上がっています。
採光と通風に関する知恵、狭い空間を生かした収納、美しい中庭など、見どころがたくさんあります。
窓の代わりに使われている格子が、ならまちの情緒を醸し出しています。
また、玄関先でスプリンクラーで、霧のような水が撒かれているのが涼し気です。
この時期ならでは…ですね。
9時から17時まで開館
休館日 月曜日(祝日の場合はその翌日)・年末年始(12月26日~1月5日)
ならまちおすすめの無料観光スポット②奈良町にぎわいの家
こちらの建物、一見「ならまち格子の家」と同じように見えます。
…が、実は大正時代に作られ、現在まで保存されている町家なのです。
築100年!
年季が違います。
床の間の繋がり方に驚いたり、二階に上がるのが大変で戸惑ったり…。
知らないところを探検しているみたいで、楽しいです。
9時から17時まで開館
休館日 毎週水曜日(祝日の場合は開館)・年末年始(12月29日~1月3日)
ならまちおすすめの無料観光スポット③奈良町資料館
ならまちの伝統や習慣を伝えるために、資料・民具・絵看板などがところ狭しと並べられている施設。
仏像もあって、ビックリします。
個人的には、江戸時代の絵看板が見てて楽しかったです。
入口にぶら下げられている赤いぬいぐるみ「庚申(こうしん)さん」は、ここで制作販売されています。
10時から17時開館
休館日 不定休
ならまちおすすめの無料観光スポット④奈良町からくりおもちゃ館
復元された江戸時代のからくりおもちゃを、実際に手に取って、遊んで楽しめます。
また、大人の方にとっても、昔懐かしいけん玉やビー玉などがあり、親子で体験するのも人気です。
今のように、スマホゲームが当たり前の時代だからこそ、かえって新鮮な印象を受けます。
体験イベント日には、実際にからくりおもちゃを作ることも出来ます。
9時から17時開館
休館日 毎週水曜日(祝日の場合は翌日)・年末年始(12月29日~1月3日)
ならまちおすすめの無料観光スポット⑤なら工藝館
奈良の伝統的な工芸品を紹介する施設です。
特に、一刀彫や赤膚焼、鹿角細工などが素晴らしいです。
また、それらの工芸品を作る際の制作道具も見どころです。
10時から18時開館
休館日 毎週月曜日(祝日の場合は翌日)・年末年始(12月26日~1月5日)
これらの施設は、内容が充実しているわりに無料、しかもエアコンが効いていて、場所によれば、ちょっと座れるスペースやトイレもあります。
暑い時期ですから、これらの施設の観光を上手にプランに組み込むのが、燈花会点灯までを上手に過ごす秘訣です。
ならまちおすすめの無料観光スポット ⑥御霊神社
こちらは私からのおすすめスポットになります。
この御霊神社のご祭神は、権力争いなどに巻き込まれ、悲運の内に亡くなった方々を祀っておられます。
井上皇后・他戸親王・早良親王・藤原広嗣・伊予親王・橘逸勢など…日本史に詳しい方なら納得の、そうそうたるメンバーです。
怨霊になったであろう方々を鎮めるために、丁重にお祀りして、そのパワーによって、災いから逃れる…というのが怨霊信仰なので、これだけのご祭神が祀られているということは、それだけご利益がある…ということだそうです。
すべての災いを逃れる・家業繁栄・平和など、いろいろなご利益があるそうですが、最近では、縁結びが一番有名です。
この狛犬は「恋人とこれからも一緒にいられますように」「客足が遠のきませんように」という意味で「足止めの狛犬」と呼ばれています。
なら燈花会・点灯前にならまち観光をおすすめする理由⑤世界遺産・元興寺がある
この一帯では、東大寺・興福寺・春日大社に押されがちではありますが、やはり世界遺産だけあって「元興寺」は素晴らしいです。
かつての大寺院であった元興寺…その面影を伝えるのは、今は僧坊が改築された極楽坊と禅室のみ…。
しかし、残ったわずかの境内で、こんなに来る人の心を捉えることができるのは、飛鳥時代588年に造られた「法興寺(飛鳥寺)」から平城宮遷都時に「元興寺」と名を改めて移され、1400年以上の年月を、今に伝えているからでしょうか。
元興寺前身の「法興寺(飛鳥寺)」は、日本最古のお寺なのですから…
また収蔵庫では「五重小塔(国宝)」や重要文化財の「木造阿弥陀如来坐像」「木造聖徳太子立像」など、多数の見ごたえのある収蔵品を見ることができます。
もちろん、極楽坊のご本尊「絹本著色智光曼荼羅(国重要文化財)」も必見です!
拝観は9時から17時(受付16時半まで)
無休
拝観料 大人500円・中・高校生300円・小学生100円
有名な東大寺・興福寺・春日大社とは、全く違う魅力の元興寺、500円の価値は十分にあります!
「ならまち」に来たら、ぜひとも、観光プランに組み入れてみてください。
なら燈花会・点灯前にならまち観光をおすすめする理由⑥点灯前に晩ごはんをゆっくり食べれる
「ならまち」ランチの有名店は、お昼ごはん時は行列が出来ます。
けれど中には、ディナータイムも営業しているお店があり、昼とは違って、かなり空いています。
例えば…
「カナカナ」さんは、なら燈花会の間、営業時間延長されます。
8月6日(火)〜12日(月)20時閉店
8月13日(火)14日(水)20時半閉店
8月15日(木)20時閉店
お盆休み 8月8日(木)・16日(金)
定休日 月曜日
人気の「カナカナごはん」、燈花会点灯前に行くと狙い目です!
「よつばカフェ」さんでは、点灯前に人気のカレーを食べることができます。
営業時間 11時から19時(ラストオーダー18時)
定休日 水曜日(祝日の場合は営業)
こちらも昼と夜では、混雑具合が全然違います。
そして私は、鹿の舟(観光案内所)で教えていただいた「udon & cafe 麺喰(めんくい)」さんに行ってきました。
こちらも、お昼は待ち時間無しで食べるのはなかなか難しいお店なのですが、やっぱり夜は空いていました。
しばし待つと…
手打ちだけあって、うどんはすごく美味しいです!
そして、おすすめは「鯛ちくわ天」です。
めっちゃ美味しい…(*ノωノ)
もう一度、食べたいです。
古代米ごはんも、もちもちしているのでお腹いっぱいになりました。
18時過ぎに来店して、そろそろ暗くなってくる19時頃まで、ゆっくり出来ました。
やっぱり、ディナータイムはおすすめです。
昼間の観光疲れも、すっかり取れて、いざ!燈花会へ。
2019年8月5日なら燈花会
初日のこの日は、東大寺鏡池会場と春日大社参道会場を除く8会場での開催です。
全部回りましたが、所要時間は2時間ちょっとでした。
途中で、ソフトクリームを食べた以外は、屋台に寄っていないから早かったのもありますが、やっぱり燈花会出動前に、ゆっくりできたので、さくさく歩けたのも一因だと思います。
回った順番は「興福寺会場」→「奈良国立博物館前会場」→「浮雲園地会場」→「春日野園地会場」→「甍~I・RA・KA」→「浅茅ケ原会場」→「浮見堂会場」→「猿沢池と五十二段会場」です。
行ってみて、よかった会場ベスト3!
<第三位・興福寺会場>
ロウソクは正直、ちょっと寂しい数ですが、やはり、五重塔のライトアップは見応えがあります。
<第二位・甍~I・RA・KA(奈良春日野国際フォーラム)>
色とりどりのロウソクが綺麗です。
ライトアップもカラフルで幻想的。
また、この「甍~I・RA・KA」建物内のトイレは、とてもキレイです(←観光時にはココ重要)。
<第一位・浮見堂会場>
もしも、時間が無くて、一か所しか見る時間がない…と言われたら…
まちがいなく、この会場をおすすめします!
浮見堂とロウソクの光とボートの提灯が、池に揺らめいて、幻想的でキレイです。
また、水辺で涼しい(←ココ重要!)
《参考文献》
・「奈良県の歴史散歩 上巻 奈良県北部 奈良県高等学校 教科等研究会歴史部会編 山川出版社」
・「奈良まほろばソムリエ検定 公式テキストブック[改定新版] 網干善教 監修 奈良商工会議所 編 山と渓谷社」
・各施設発行の公式パンフレット
まとめ
暑い中、燈花会に加えて、ならまち観光まで行くのは少々不安でしたが、無事楽しい一日を過ごすことが出来ました♪
反省としては、持って行ったお茶が凍り過ぎていたみたいで、思ったほど溶けず、飲めずに焦ったこと…くらいでした(;'∀')
何でも、ほどほど…が大事ですね。
あと、観光案内所でお聞きしたところによると、お盆の間はやはり、かなりの人出になるそうで「ならまち」も、空いている保証はできません、とのこと。
ただ、その時期は、東大寺・興福寺・春日大社エリアはさらにすごい人出なので、そちらと比べると、やはり「ならまち」は比較的空いています、とのことでした。
いかがでしたでしょうか。
少しでも、皆さまのお出かけのお役に立てれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。