kumakuma blog   クマ子の奈良歩き

奈良県の観光やお役立ち情報を発信していきます(*'▽')

興福寺五重塔御開帳と古墳ケーキのお店

奈良市にある世界遺産・興福寺の五重塔(国宝)は、ならまちのランドマークと言っても過言ではないほどの存在感があり、奈良県民にとっては、当たり前の風景…とも言えるものだと思います。

興福寺

なら燈花会での 興福寺五重塔と東金堂

 

ところが、この五重塔は、来年度から「令和の解体修理」に入ります。

終了時期は未定ですが、およそ10年はかかるのでは…という話も💦

 

その解体修理に先立って、五重塔内陣の特別御開帳が行われています。

今回は、御開帳初日に行ってきた時の様子と、古墳ケーキで有名な「ぷちまるカフェ」のレポをさせていただきます(*'▽')

 

 

国宝・興福寺五重塔

現在クマ子は、奈良まほろばソムリエ検定(いわゆる奈良検定)の勉強会のため、月に2回ほど奈良駅付近まで行っています。

 

 

土日のならまち付近は、観光客などでけっこう混雑するし、駐車場の料金も高くなるので、正直「面倒くさいな~」と思っていたのですが…☟

www.xkumaco.com

 

せっかくの機会なので、勉強会終了後は、ならまちをブラブラするようにしています。

年々記憶力が衰えてきている今、よほど印象に残ったものしか頭に残らないので、実際に自分の足を使って、見て感じる…というのは、何より勉強になりますしね(;^ω^)

 

さて、2021年10月9日(土)は、五重塔は令和の大修理前の御開帳の初日。

「人がいっぱいで、入れないかも…」と思いつつ、とりあえず猿沢池まで歩きます。

ならまち

猿沢池

 

途中で、鹿さんに出会いながら…

ならまち

奈良公園の鹿たち

 

興福寺へ向かう石段を登ります。

これは「五十二段」と呼ばれていて、仏の悟りを求めて歩く石段なのだとか。

ならまち

五十二段

 

「興福寺」について、詳しくはコチラ☟

www.norikuma2.com

 

石段の一番上に辿り着き、すぐ目の前の道を渡ると、もう興福寺の境内です。

興福寺

五重塔 国宝・室町時代

 

こちらの塔は、現存する中では、日本で2番目に高い塔(日本一高いのは東寺の五重塔)で、50・1mあります。

 

この日はお天気も良く、また先だって、全国で緊急事態宣言が解除されたこともあり、コロナ前にはほど遠い状況ながらも、訪れる人たちの数は、確実に戻りつつあります。

 

しかしながら、五重塔御開帳に向かう人の姿は稀…。

そう、私はそれが何故なのか知っている(;´・ω・)💧

 

興福寺五重塔御開帳

興福寺

東金堂から見た五重塔

 

五重塔は、一見したところ、上層にも登れそうで、見るところがたくさんありそうに見えますが、内部は、初層しかありません。

 

内部の特別公開は過去にもありますが、不定期で、いつ行われるかということは定かではなく、また今回は、向こう10年ほど外観も見れなくなる、大修理前の特別公開です。

そりゃ、見たいに決まっていますよね。

見たくなっちゃいますよね(;´∀`)

 

ただし…

 

《興福寺五重塔・国宝特別公開情報》

公開期間:前期 2021年10月9日(土)~11月23日(火・祝)

     後期 2022年3月1日(火)~3月31日(木)

拝観時間:9時~17時(最終受付は16時45分)

拝観料金(護符付き):大人1000円 中高生600円 小学生400円

「興福寺五重塔・国宝特別公開」についてはコチラ 

 

そうなんです、初層だけの拝観で、何と、1000円(・ω・)

法隆寺の拝観料の1500円や、薬師寺の全伽藍公開時の1600円(特別共通割引券)が、とてもお安く感じてしまうほどの衝撃です。

 

でもね。

「向こう10年間は見れません」という魔法の言葉には、クマ子は勝つことができませんでした( ;∀;)

 

震える手で、1000円を差し出し、拝観券をいただきます💧

 

     興福寺

それでも、普段は柵の外からしか見ることが出来なかった五重塔に近づくと、心躍ります✨

 

興福寺五重塔は、藤原不比等の娘である光明皇后の発願で、天平3(730)年に建てられましたが、その後5回の焼失・再建を経て、現在に至ります。

現在の五重塔は、応永33(1426)年の室町時代に再建されたもので、創建時からは600年が経過し、近くで見ると、木の隙間に虫食いがあったり、亀裂が入っていたりしています。

そんな姿を間近で見れるのも、1000円払った…、特別拝観のおかげですね。

 

五重塔初層の様子

さて、中に入ってみると、外から想像しての通り、それほど広い空間ではありません。

 

塔の心柱を中心に、東西南北に、4体の仏像が安置されています。

 

入口は西側にあり、入ってすぐに視界に飛び込んでくるのは、阿弥陀如来坐像と脇侍の観音菩薩坐像・勢至菩薩坐像です。

 

次は、北面の仏像を見に行きたいところですが、その前に、西面の仏像の下の壁が外されていて、心柱がライトアップされているのを、忘れずに覗いて見てください。

約600年もの間、この五重塔を支え続けた心柱を目の当たりにすると、感動を覚えます。

 

ちなみに「心柱」は、心礎と相輪とを繋ぐ重要な役目を果たしています。

心柱は、日本古来の建築様式で、他国の塔では見ることができないものです。

興福寺

初層の様子が少しでも伝われば…

 

続いて北面の仏像は、弥勒如来坐像と脇侍の法苑林菩薩坐像・大妙相菩薩坐像

そして東面は、薬師如来坐像と脇侍の日光菩薩坐像・月光菩薩坐像

最後の南面は、釈迦如来坐像と脇侍の文殊菩薩坐像・普賢菩薩坐像

 

これらの仏像は、台座の墨書や「大乗院寺社雑記事」などの記事から、五重塔が再建されてまもなくの1452~1462年にかけて、椿井仏師によって造られたものであることがわかっています。

 

また、余談ですが、入口入ってすぐのところに、二層目に上がるための階段があるのが見えました。

とても急で、まるで、彦根城の天守閣に登る時の階段のようでした。

 

初層に入った、他の人たちは、これらの仏像の周りを一周したら出ていかれましたが、私は1000円分をしっかり見たくて、何度も入口まで戻って見たりしていたので、監視の方に、じいっ~と見られていました💦

しかし、そのうち、私と同じような動きをする人が出てきて、私の後ろについて回っていました。

みんな考えることは同じですね(笑)。

 

興福寺東金堂西門跡発掘調査

興福寺

さて、この日の興福寺境内では、興福寺東金堂西門跡発掘調査の現地説明会が行われていました。

 

興福寺

ここのところ、新聞の奈良版のページを賑わせていたニュースです。

 

たまたま、この現地説明会に鉢合わせした私は、チラ見しながら、横を通りました(;^ω^)

興福寺

 

「南都焼討時の焼土」…歴史ロマンを感じますね(*´ω`)

興福寺

 

偶然でしたが、いろいろと見れて、ラッキーでした🎵

興福寺

青空に映える 中金堂

 

古墳ケーキのお店「プティ マルシェ&ぷちまるカフェ~」

ところで、国宝を見てお勉強するとお腹が空いてきます(*ノωノ)

プティ マルシェ&ぷちまるカフェ~

「プティ マルシェ&ぷちまるカフェ~」外観

 

「腹が減っては戦は出来ぬ」(笑)

そんな時は♬

 

興福寺から歩いてすぐのところに、古墳ケーキで有名な「プティ マルシェ&ぷちまるカフェ~」があります。

 

このお店の「古墳ケーキ」は、テレビの番組やSNSで取り上げられたりして、認知度も高いようです。

プティ マルシェ&ぷちまるカフェ~

小型古墳ケーキ 800円(税込)

 

古墳好きの方には、ビジュアルだけでもたまらないケーキ❣

 

さらに、写真撮影用に、小物も貸してくださいます。

プティ マルシェ&ぷちまるカフェ~

撮影用小物

 

たくさんあるので、どれを飾るか、悩むのも楽しい( *´艸`)

プティ マルシェ&ぷちまるカフェ~

遊び心いっぱいの古墳ケーキ

 

さらには、見た目だけでなく、食べても美味しいのです✨

プティ マルシェ&ぷちまるカフェ~

古墳ケーキ構造説明書

 

プティ マルシェ&ぷちまるカフェ~

スプーンの名前は「発掘スコップ型スプーン」

 

古墳ケーキは他にも、いろいろと種類があるようで…

円筒はにわ二段
前方後円墳二段
プティ マルシェ&ぷちまるカフェ~公式サイトより

 

古墳好きの心をくすぐる造形ですね(*´ω`)

 

こちらは、古墳ケーキの食べ方(ぷちまるカフェさんでいただきました)☟

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ちなみに、右下のニャンコちゃんのセリフ「全部掘ったら神明野古墳になるニャ」

 

この神明野(しんめいの)古墳とは、平城宮跡・第二大極殿の辺りに5世紀前半に築造されていたと考えられている古墳なのですが、平城京が作られるときに完全に破壊された、言わば消滅古墳です。

 

つまり、古墳ケーキは最終的には、すべて「神明野古墳」になるということですね(笑)。

 

 

さらに別の、ある夏の日には、かき氷をいただきました☟

プティマルシェ ぷちまるカフェ~

かき氷 プロテインショコラ 800円(税込)

 

一番上に乗っかっているのは、マスカルポーネ♡

チョコ味のシロップと、きめ細かな氷とのバランスがよくて、すごく美味しい。

プロテインが入っているなんて、思えないほど。

 

私は、冷たいものは、それほど早く食べれないタイプの人間なのですが、これは、パクパクと一気食いしてしまい、ちょっと恥ずかしかったくらいでした(;・∀・)

 

他にも、いろんなお味のかき氷があるので、来年には、違う種類のかき氷にも挑戦したいです(2021年は、10月中旬でかき氷メニューは終了になっています)。

 

 

さらに私は、職場の人たちに、クッキーを買って帰りました。

古墳型クッキー おくつきの里
古墳型クッキー おくつきの里

 

中身は、こんな感じです☟

プティマルシェ&ぷちまるカフェ~

古墳型クッキー おくつきの里 ~公式サイトより

 

甘さ控えめなのに、しっかりとしたお味で、また、いろんな古墳の形が楽しくて、とても好評でした✨

 

他にも、店内には、古墳にまつわるグッズなどもたくさん売られています。

古墳好きさんには、外せないお店です♬

プティマルシェ&ぷちまるカフェ~

店内の様子

 

《店舗情報》

「プティ マルシェ&ぷちまるカフェ~」

〒630-8362 奈良市東寺林町22

電話番号(お急ぎの場合のみ) 0742-87-0517

営業時間 12時~18時(季節によって変動有)

定休日 月・火曜日(不定休有)

「プティ マルシェ&ぷちまるカフェ~」についてはコチラ 

※古墳ケーキの予約は、公式サイトから

時期によっては、たくさん作っておられない時もあるので、確実に食べたい時は、事前に予約されることをおすすめします。

 

 

《参考文献》 

 

まとめ

昔から、中を見てみたいなぁ…と思い続けてきた興福寺五重塔に、思いがけず拝観する機会ができました。

拝観料に戸惑いながらも(笑)、やはり、大修理前に見れてよかったと思いました。

「心柱」に感動✨

興福寺五重塔

来年度からは、この景色もしばらくお預け

 

また、古墳好きの心に、ストレートに刺さってくる、素敵な造形の「古墳ケーキ」のお店「プティ マルシェ&ぷちまるカフェ~」は、美味しいし楽しいし、超おすすめです( *´艸`)

プティ マルシェ&ぷちまるカフェ~

「プティ マルシェ&ぷちまるカフェ~」店頭

 

機会がありましたら、今年度中に、令和の大修理前の興福寺五重塔をご覧になってみてくださいね✨

その際は、古墳ケーキを食べるのをお忘れなく🎵

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました<(_ _)>