皆さま、ものすごくお久しぶりです<(_ _)>💦
以前の記事では、奈良検定が控えているけれども、こちらの奈良歩きブログは勉強にもなるので、更新していきたい…と言っていたのですが…☟
実際のところは、試験2ヶ月前くらいから、いくら勉強しても足りないような状態になってしまい、全く更新できませんでした(@_@)
やっぱり、奈良検定最上級の「ソムリエ級」は、手強かった…💧
ソムリエ級の合格点は70点(100点満点中)ですが、
前回(2020年1月実施)第14回の試験では、
平均点58.3点 合格率24.4% でした。
数字だけ見ていると、とても受かる気がしない…(;・∀・)
そして私は、去る3月13日(日)に受験してきました。
今回の自己採点結果は…論文もあるので一概に言えませんが、
だいたい66~68点です( ゚Д゚)足リナイノヨ~
試験結果が出るのは、5月中旬であと2ヶ月ありますが…
たぶん…いやきっと無理だなぁ~と、数日かけて諦めの境地に達しました(・ω・)
しかしながら、来年もう一回受験するにしても、やるべきことを今書き留めておかないときっと忘れてしまうと思うので、忘備録として記事にしてみようと思います。
※記事中の写真は、ソムリエ級受験のために奈良歩きしたところを撮影したものです。
ソムリエ級では論文が出題される
奈良まほろばソムリエ検定の2級と1級の試験では、4択の選択問題が100問(1問1点)出題されていましたが、ソムリエ級では出題内容がガラリと変わります。
2級受験時の時のことを書いた記事はコチラ☟
1級受験時の記事はコチラ☟
ソムリエ級では、4択の選択問題は25問(ただし1問2点)、200字の論文が2本(各15点満点×2=30点満点)・400字の論文が1本(20点満点)です💧
そう、急にググンと難しくなるのです( ;´Д`)
200字の論文に求められる内容は、問題に対する回答を、辞書型の文章で書くということです。
主観的な内容ではなく、あくまでも客観的な内容で、正確な情報を5つ入れ込みながら、文章を上手に纏める能力が必要となります。
ちなみに、今回の「第15回 奈良まほろばソムリエ検定 ソムリエ級」で実際に出題された、200字のお題は、こんな感じです☟
1)ならまちの中将姫ゆかりの寺について
2)達磨寺と聖徳太子について
3)宇陀松山について
4)葛城地域の古墳について
5)吉野山の歴史について
この中で、2項目を選んで回答します。
点数配分は、1問15点満点が2つあるので、合計30点です。
文章の内容や繋がりだけでなく、誤字脱字も減点対象。
もちろん、漢字の間違いも減点ですが、わからないからと言って漢字で書くべきところをひらがなで書いてもアウトです💧
対する400字の論文の方は、お題に対する知識をまとめる内容ではなく、選択した内容の場所を含む1日の見学コースを想定し、同伴者を楽しませ、奈良の文化遺産や自然遺産に興味を持たせるようなコースづくり…を考え、文章をまとめることが求められます。
今回の「第15回 奈良まほろばソムリエ検定 ソムリエ級」で実際に出題された、400字の問題はコチラ☟
1)春日山周辺の石仏(奈良市)
2)山の辺の道の古墳(天理市)
3)長谷寺(桜井市)
4)松尾寺(大和郡山市)
5)筒井順慶ゆかりの地をめぐる(奈良県)
この中で、1項目を選んで回答します。
20点満点の点数配分です。
もちろん、内容だけでなく、誤字脱字も減点対象になるところは、200字と同じです。
お題に関しては、過去に出たものは出題されることはない…と、令和3年度試験の時点では明言されています。
しかし、たったそれだけのヒントを頼りに、自分でヤマを張って勉強すれば合格できるのでしょうか。
奈良検定の範囲はものすごく広いです。
寺社仏閣や県内にある国宝や重要文化財の数がとても多いこともありますが、有史以来~奈良時代までの、ほとんどの期間に奈良県に都があったこともあり、日本史の前半部分と被ることも原因の一つとなっています。
ソムリエ級では「認定支援セミナー」の受講は必須⁈
今までの受験の経験上、私的に感じるのは、2級受験の際に「認定支援セミナー」を受講することはマストではないということです。
公式テキストブックの内容を頑張って繰り返し頭に叩き込み、過去問を何度もやれば、独学でも7割以上取ることは、それほど難しくはないと思います。
ところが、1級では、同じ選択問題100問といっても、出題範囲が、公式テキストの枠を超えるので、独学でその部分を埋めることは難しいと思います(とはいえ、過去問を徹底的にやることはかなり効果的と思います)。
そこで、ものすごく効果的なのが、奈良商工会議所主催の「認定支援セミナー」です☟
この講座を受講すると、講師の先生方が、ちょこちょことヒントを出してくださいます。
その内容を聞き逃さず、家で復習すると合格率は、かなり上がってくると思います。
また、便覧として以下の書籍も愛用しました☟
一方、ソムリエ級では「認定支援セミナー」は必須、もはや受講することは、必要最低限の行動だともいえます。
出題範囲が途方もなく広く、いくらヒントをもらってももらい過ぎるということはありません。
ヒントをもらっても尚且つ、その部分からさらに問題の幅が広がっていくため、どんな問題が出題されるのか、予想を立てることは困難になってきます。
可能であれば「認定支援セミナー」に加えて、「奈良まほろばソムリエの会」主催の「奈良検定受験講座」を受講されることを強くお勧めします☟
そこでは、論文の書き方や注意点についても教えてもらえるので、受講するしかない❕と、個人的には思います。
ただし、私の場合はコロナ禍のため人数制限があったので、申込開始日当日にPCを開いていたからよかったものの、定員に達するのは早かったようです。
次の奈良検定の時のコロナの状況にもよると思いますが、いずれにしても申し込みは早めにした方が安心ですね。
侮るなかれ💧ソムリエ級の選択問題はかなりの難問
ソムリエ級で初めて登場する論文に目を奪われがちですが、ソムリエ級の選択問題は、なかなかどうして、十分にパンチが効いています(゚Д゚;)
2級&1級が、全問選択問題であったことと、4択ならどれかの選択肢にマークシートを塗ってしまえば、4分の1の確率で正解するため、少し気を抜いてしまいがちですが、ソムリエ級では全25問・1問2点…と、配点が2級&1級の時の倍になっています。
選択問題で50点・論文で50点で計100点…そのうち70点以上で合格✨となると、選択問題のウェイトはかなりのものです。
また、出題される内容も多岐にわたり、県内に恐ろしい数が存在する寺社仏閣・古墳・遺跡や、日本史に残る歴史の知識、仏像や宝物の知識に加えて、
県指定の天然記念物、県内の河川の水系、室町・戦国時代の国人の菩提寺、寺社仏閣の屋根の種類、万葉集石碑の揮毫者、奈良県にゆかりのある人形浄瑠璃の主人公の名前、大和の伝統野菜の旬と含まれている栄養素、奈良県に存在する国宝の彫刻件数の全国に占めるパーセンテージなど…(過去問参照)。
覚えることは山のようにあります💧
ちなみに、第15回の試験問題例は…☟
⑶奈良県内の河川についての記述のうち、正しいのはどれか。
ア.青蓮寺川は淀川水系に属する
イ、佐保川の上流には布目ダムが建設されている
ウ、柳の渡しは丹生川に置かれた
エ.高田川は大和高田市内で曽我川に合流する
⑺桜井市の谷首古墳についての記述のうち、誤りはどれか。
ア.県の史跡に指定されている
イ.一辺約40mの方墳とされる
ウ.石室に置かれた石棺が消失している
エ.メスリ山古墳の南にある
⒃『万葉集』(巻2―212)の歌「衾道を 引手の山に 妹を置きて 山路を行けば 生けりともなし」の「引手の山」を龍王山として、中山大塚古墳の南に建てられた歌碑の揮豪者は誰か。
ア. 犬養孝
イ.折口信夫
ウ.斎藤茂吉
エ. 辰巳利文
…など、私的には「知らんがな」と言いたくなるものばかり(゚Д゚;)
【答え】
⑶ア ⑺エ ⒃ア
出題範囲が広過ぎるため、本試験の約2~3ヶ月前に開催される「認定支援セミナー」を受講して、ヒントを手に入れてから、選択問題の対策を始めても手遅れです(経験者は語る…私のことです💦)。
それは、論文の対策に時間が取られるからです(基本テーマを決めたら実際に現地を歩くことも必要となってくるので尚更です)。
ソムリエ級では、過去問は出ないといわれていますが、それでも過去問は全て一度はやっておくことをおすすめします。
そうすることによって、まったく同じ問題が出なくとも、出題傾向を掴むことができるので、効率がよくなります。
あとは、遠回りに思えるかもしれませんが、日々、ニュースを読んだり、本を読んだりして、自分の中の情報量を増やすことはとても大事です。
最近ニュースでよく取り上げられていたような話題、つまり時事問題もけっこう出題されます。
それと、はてなブロガーの方のブログで、奈良検定を受験するのに非常に勉強になったサイトをお二つ、ご紹介させていただきます<(_ _)>
「やまとこおりやまん」さんのブログで、お題の通り、奈良県を中心とした話題を取り上げておられるのですが、何と言っても内容がとても深い❕
なかなかこれだけの内容をまとめられているサイトはないです。
ソムリエ級を受験される方におすすめです✨
「開物発事」さんのブログですが、大阪府や奈良県を中心に、日本のいろいろな場所を、独特の視点から紹介されています。
その知識と洞察力もさることながら、実際に足を運んで記事を書いておられるので、現地の様子もよくわかり、奈良検定の全ての級を受験される方におすすめできるブログです✨
さらには、時間のある時に、一つでも多くの観光スポットや遺跡等を訪れてください。
まさに「百聞は一見に如かず」で、とても効果的な学習方法です。
論文の対策になったもの
私の場合は、ソムリエ級の試験での選択問題は、散々の出来となってしまいましたが、論文に関しては、自分で言うのもなんですがかなり上手に書くことができました。
論文は、200字や400字ですが「何を書いたらいいかわからない」という悩みよりも、圧倒的に多いのは、求められている字数に入れ込みたい情報が収まりきらない…ということでした。
ですが私の場合は、その作業をするにあたっては、はてなブックマークのコメントの100字制限や、Twitterでの140文字の字数制限を経験したことが、本当に役に立ちました(;^ω^)
さらに、認定支援セミナーや奈良検定受験講座など得たヒントを元に、時間の許す限り、実際に現地を歩きました。
その体験で得たものは大きかった✨
中でも、桜井市にある長谷寺に行った時のこと。
親から聞いたところによると、子どもの頃に行ったことがあるらしいのですが、自分的にはほとんど記憶がなく、ボタンがキレイなお寺という認識くらいでした。
花のお寺と言われているにも関わらず、出かけたのは2月。しかも、当日は冷たい雨でした。
そういう訳でたいして期待もせずに、ただ試験に出そうだという理由のもとに、現地に向かった私は、長谷寺の雰囲気とご本尊の十一面観音立像の存在にただただ圧倒されました。
深く感動した私は、本当に長い時間、ご本尊の前に佇んでいました。
その体験を忘れたくないがために、出題される確率は低いかと思っていた場所だったのですが、400字の作文は家で一生懸命書きました💧
そういう訳で、本試験の400字の問題の中に「長谷寺」という文字を見つけた時は、心の中でガッツポーズ(笑)❕
試験中も、このお題について書いている時間はとても楽しくてウキウキしてまして、そんな自分はおめでたいけど、幸せ者だなぁと思いました(;^ω^)
まとめ
今までの2級&1級なら、全問が選択問題だったので、自己採点をしさえすれば、正式な結果が出る前に、合否は分かっていたのですが、今回のソムリエ級では論文があるため、合格発表の日まで結果は全くわかりません(自分の中ではヤバイ気しかしませんが💦)。
あと約1ヶ月半💧
ある意味、蛇の生殺しのような状態でもありますが、結果が出るまでの間は、あまり気にせずに、日々を楽しんでいこうと思っています(;^ω^)
そして、記事の中に写真を貼り付けた、奈良歩きで訪れた場所も、細々とになるかと思いますが、書いていきたいなぁと思っております(/ω\)
最後までお読みいただき、ありがとうございました<(_ _)>