kumakuma blog   クマ子の奈良歩き

奈良県の観光やお役立ち情報を発信していきます(*'▽')

大和国一ノ宮 大神神社のご神体・三輪山ご登拝と桜と

世間は、コロナウィルスの話題一色。

もちろん現在、奈良県内の観光地も閑古鳥が鳴いています。

しばらく、この状態が続くのでしょうが、今年は暖冬のため、桜の開花も早くなる予報…と聞きます。

ウィルスの感染拡散を避けるため、極力お家に籠りつつも、気分だけでも、春を迎え、早急な終息を願いたいと思います。

 

そこで今回は、すでに削除した過去記事を大幅にリライトし、奈良県・大和国一ノ宮である大神神社のご神体・三輪山(みわさん)にご登拝する方法と、意外と知られていない、大神神社の展望台の、見事な桜をご紹介します(・ω・)ノ

 

  

大神神社(おおみわじんじゃ)とご登拝について

2019年4月6日。昨年の春のお話なのですが、

念願の三輪山に登って参りました。

山に登る…と言っても「登山」とは言ってはいけないそうで、「ご登拝」と言います。

なぜなら三輪山は、大和国一ノ宮 大神神社のご神体山だからなのです。

そのため、登るには、少し手続きが必要になります。

三輪山

大神神社のご神体 三輪山

 

さて、大神神社ですが、単に大和国一ノ宮…というばかりではなく、 

なんと、わが国最古の神社でもあります(*'▽')

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大和国一ノ宮だけに 一の鳥居は大きいです

 

神社の後方の三輪山をご神体としているため、本殿をもたない…という古来の信仰形態が、現在まで伝承されています。

鎌倉時代に拝殿がつくられました(その後、江戸時代に再建)が、その奥の三ツ鳥居の向こうは、現在でも、禁足地となっていて立ち入りできません。

 

この神社の由来は『古事記』『日本書紀』にしっかりと記載されています。

ご祭神は『古事記』の中で、とても有名人な「大物主神(オオモノヌシノミコト)」です。

大国主命(オオクニヌシノミコト)の国作りに協力した神様として知られています。

 

また、摂社・末社もたくさんあります。

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三輪山ご登拝の手順 

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二の鳥居


ご登拝の際は、大神神社境内の北にある「狭井(さい)神社」の社務所で受付してもらえます。

二の鳥居の手前を、左に向かって歩いくと「狭井神社」方向です。

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狭井神社の御祭神は「大神荒魂神(おおみわのあらたまかみ)」。

強い、ご神威を持つといわれています。

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このため「疫病を鎮める神」として、古くから信仰を集めています。

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また、境内にある「薬井(くすりい)の水」は、万病に効く…と言われています。

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薬井の水


ここでは、ペットボトルを持った方々が、列を作ります(だいたい、500mlペットボトル1本分くらいなら、水を入れさせてもらえます)。

ここのお水は、霊験あらたかなのは もちろんなのですが、それでだけではなく…

実に実に「美味しい!」です(*'▽')

クマ子は、名水だと思っております。

 

 

それでは、ご登拝に向けて、社務所で受付してもらいましょう。(・ω・)ノ

 

受付時間は、午前9時から午後2時まで。

午後4時までに、下山しないといけません。

 

受付時に専用の用紙に代表者の「住所」「氏名」「携帯電話の番号(緊急連絡先)」の3カ所を記入して、

登拝料一人300円を支払います。

 

「三輪山参拝証」と書かれた襷(たすき)を渡されますので、それを各自、首に掛けます。

 

その後、「三輪山への登拝は「お参り」が主眼であり、観光や一般の登山・ハイキングとは違うことに十分留意し、敬虔な心で入山してください」との説明を受けます。

 

もちろん、飲食(水分補給は除く)・火気・写真撮影は厳禁です。

 

「ご神体山なので、おしゃべりも控えてください」と言われました。

 

また、雨など悪天候の日には、入山禁止となります(4年ほど前にも、ご登拝を計画したのですが、雨で登れなかったことがあります(/_;)。

 

いざ、ご登拝!

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三輪山ご登拝口

 

ご登拝入口横の、台の上に置かれてある大麻(おおぬさ・お祓いしてもらう時に振ってもらう棒)を使って、自分でお祓いをします。

何だか、めっちゃ緊張してきます(;´・ω・)

 

杖がいっぱい置かれています。

三輪山は、そんなに高い山ではありません(標高467m)

ですが、油断は禁物!

念のため、杖を持って、ご登拝開始します。

 

ここから先は、撮影禁止なので、受付でいただいた案内図を見てください☟

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ご登拝の、道のりは約4kmです。

 

しかも、ご神体山ではあるけれど、登山としては楽勝なイメージがあったのですが、

けっこう、キツイです。

私と友人は、エアロビに通っているので、それなりに運動しているつもりだったのですが、見事なまでに息切れしました(~_~;)

 

「急坂」と書かれているとことは、本当に勾配が急ですし、「露出根多し」とか「浮石注意」とかも、本当にそういう状況に遭遇します。

下りも楽かと思いきや、膝にけっこうな負担がきます。

日頃から、運動不足の自覚のある方は、それなりの心構えが必要かと思います。

 

この日、登り始めたのが、だいたい9時半くらいだったので、登っている時に、下ってくる人はあまり見かけなかったのですが、

時間が経つにつれて、どんどん人が増えてきて、下りの際には、たくさんの方とすれ違いました。

 

ごくまれに、大勢で来ているグループも見かけましたが、だいたい2~3人くらいのグループで、中でも一番多かったのが、意外なことに1人で登っている方でした。

それも、老若男女さまざまな人たちです。

 

中には、裸足でのぼっている方や、なんと、赤ちゃんを抱っこして登っている若い女性も見かけました。

皆さん、心の中に思うところがあって、登っている方ばかりなのでしょう。

とても静かで、厳粛な雰囲気です。

 

私は、友達と二人で登ったのですが、お喋りせずに黙っているのが辛かったです(笑)。

 

頂上の「奥津磐座(おきついわくら)」は、祭祀用の巨石群らしいのですが、いったい誰が、こんな頂上まで運んだんだろう?と不思議に思うくらい、大きな石がたくさんありました。

この「奥津磐座(おきついわくら)」には、御祭神である「大物主大神」が祀られています。

ちなみに、中腹にある磐座には「大己貴神(おおなむちのかみ)」

麓の磐座(磐座神社)には「少彦名神(すくなひこなのかみ)」が祀られています。

 

そして、ご神体山だけに、当たり前と言えば当たり前なのですが、頂上に展望台がない…

登っている間もずっと、下の方の景色が見えないんですよ。

山登りって、眼下に見える景色が励ましになって登っていけたりすると思うのですが、

そういうものはございません(笑)。

登っている間に、自分の心と対峙する…

やっぱりこれが、ご神体山なんですね。

 

「奥津磐座(おきついわくら)」から下っていき、登拝口に到着したのは、途中2回ほど休憩して12時くらい、だいたい2時間半かかりました。

 

思っていたより、山登りには疲れましたが、神聖なるご神体山のパワーを頂けました。

一人で登る人の気持ちがわかるような気がしました(*'▽')

 

杖を返そうとすると、登る時にはあんなにたくさんあったのに、0になっていたのでビックリでした\(◎o◎)/!

さすが、天気のいい土曜日は、登られる方も多いです。

早めにスタートされることをおすすめします。

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さて、社務所で下山報告をして、襷を返却します。

 

「大美和の社(おおみわのやしろ)展望台」と満開の桜 

ところでこの日は4月6日、桜のシーズン真っ盛りです♪

大神神社はあまり、桜の名所としては知られていませんが、この狭井神社から歩いてすぐのところにある「大美和の社(おおみわのやしろ)展望台」のところの桜は、とてもキレイなんです( *´艸`)

 

狭井神社を出て「展望台へ」という案内板の矢印の方向へ向かうと…

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桜が満開です(*''▽'')

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そして、展望台からの風景☟

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大神神社の一の鳥居である 大鳥居も見えます

桜も、白っぽいのから桃色まで、グラデーションがとても綺麗です(*ノωノ)

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展望台から行けるおすすめの摂社

①久延彦(くえひこ)神社

なんと、展望台からそのまま降りていくと、この「久延彦神社」に出ます。

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ここは「知恵の神様」として知られ、受験合格や学業向上の霊験があると言われています。

日に日に記憶力が無くなってきているクマ子としては、行くしかありません(・ω・)ノ

 

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ここにも展望台があります。

大鳥居の向こうにみえるのは、大和三山の一つである「畝傍山」。

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展望台がある高さだけに、けっこう下ります。

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麓にある「久延彦神社」の入口。

 

②大直禰子(おおたたねこ)神社(若宮社)

「久延彦神社」から、さらに下っていくと…

古事記ファンの方にお馴染みの「大直禰子(おおたたねこ)神社」があります。

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入口にある このご神木が目印です

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別名「若宮社」とも、呼ばれています。

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本殿(鎌倉時代)国重要文化財

もともと、この本殿は、大神神社の神宮寺であった「大御輪寺(だいごりんじ)」の本堂でしたが、明治初期の神仏分離により、大御輪寺は廃され、この大直禰子神社の本殿となりました。

このご神体山界隈でも、廃仏毀釈の風は、吹き荒れていたのですね(>_<)

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御祭神である「大直禰子」は「大田田根子(おおたたねこ)」とも言われ、大神神社の御祭神である「大物主大神」の子孫と言われています。

そのため「若宮社」という別名があります。

 

大神神社へは… 

JR桜井線(万葉まほろば線)JR三輪駅から徒歩5分です。

アクセスは抜群…のように思えますが、そもそも、JR桜井線自体の本数があまり多くありません。

お出かけの際は、時刻表をご確認の上、スケジュールを組んでみてください。

JR三輪駅時刻表はコチラ

車の場合は、名阪国道・天理ICから、約30分です。

無料駐車場は、なんと約320台分あります(ただし初詣の際は、この台数でも足りません。かなり早めに行くか、公共交通機関を使うことをおすすめします)。

 

《参拝情報》

「大和国一ノ宮・三輪明神 大神神社」

〒633-8538 奈良県桜井市三輪1422

電話番号 0744-42-6633

授与所 9時~17時(3月~11月)・9時~16時半(12月~2月) 

「大神神社」についてはコチラ

 

《参考文献》 

 

まとめ

日本最古の神社だけあって、とても広い大神神社。

今回は、ご神体山である三輪山へのご登拝にポイントを絞って、ご紹介させていただきました(*''ω''*)

もちろん、メインの拝殿の辺りも見どころたくさんのパワースポット。

ご利益も素晴らしいものがあります。

その辺りも、いずれご紹介させていただきたいと思っております(・ω・)ノ

また、「大美和の社展望台」の桜が素晴らしいので、桜シーズンに大神神社を訪れる方は、忘れずに展望台まで登ってみてくださいね♪

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狭井神社を下ったところにある 市杵島姫神社


尚、別ブログ「クマ子の卒母DAIRY」の最新記事では、目下の強敵・アラフィフダイエットについて、クマ子の苦難の日々を語っております( ;∀;)

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最後までお読みいただきありがとうございました<(_ _)>