今回は、北葛城郡河合町にある「馬見丘陵公園」をご紹介したいと思います(花の写真はチューリップフェアの時のもので2019年4月20日撮影、古墳の写真は2019年7月15日撮影です)。
この「馬見丘陵公園」は、馬見古墳群エリアである馬見丘陵に作られた、広大な県営の公園で、四季折々の花も植えられ、イベントが行われたり、散策をする人、ランニングをする人…が絶えず、奈良県民の憩いの場所となっています。
馬見丘陵公園とは?
馬見古墳群のエリアである馬見丘陵(標高約70m、東西約3km、南北約7km)の2市3町にわたる広大なエリアに、自然と古墳群を保護するために昭和59年から造られ、平成24年に全面開園しています。
馬見古墳群は、大和三大古墳群の一つで、主だったものだけでも10基前後の古墳が園内にあります。
また、季節に合わせて、さまざまな花が植えられ(私の周辺では、チューリップ・花菖蒲・ひまわり・コスモス・ダリヤを見に行く人が多いです)、満開時には各種イベントも行われます。
入場料・駐車場とも無料で、子どもが喜ぶ遊具もあり、池や野鳥などもいて、自然の中でくつろぐことができます(ウチの息子も、よく連れて行きました。楽しいらしくなかなか帰らせてくれない、でも連れて行った日は、疲れたのかよく寝てくれたのを覚えています・笑)。
無料駐車場は3ケ所あり、合わせて900台近く駐車できます。
公共交通機関では、近鉄大阪線「五位堂駅」(「馬見丘陵公園」下車)と近鉄田原本線「池部駅」(「緑道北口」下車)から、それぞれ奈良交通のバスが出ています。
また、近鉄田原本線「池部駅」からは、徒歩20分かかりますが、馬見丘陵公園の「緑道北口」という入口から入っていけるので、整備された道を歩いて、馬見丘陵公園の中央部にたどり着くこともできます。
《馬見丘陵公園・利用案内》
〒636-0062 奈良県北葛城郡河合町大字佐味田2202
電話番号 0745-56-3851
開場 8時~18時《通常時》
8時~19時《6月~8月》
8時から17時《11月~2月》
ただし、車での入場は駐車場閉鎖の30分前までです。
2019年の馬見丘陵公園チューリップフェア
まずは、2019年4月20日に行ってきたチューリップフェアの時の様子です。
毎年、春の訪れを告げるイベントです!
もっと早い時期にくると、桜との共演も楽しめるそうなのですが、たいてい私は、お花見に行きまくった後で来て「もっと早く来たらよかった…」を毎年繰り返しています(;'∀')
そろそろ、脳ミソのメモリチップがヤバいお年頃です(/・ω・;)/
南駐車場から、中央エリアの方に入ったところにある「カリヨンの丘」と呼ばれる付近です。
ここは、どんなお花の時期でも、キレイに植えられていて、撮影スポットになる場所です。
このチューリップフェアでは、ピンク・紫・赤系のチューリップが植えられていました。
やっぱり、赤のチューリップは基本ですね!
チューリップ大好きです♪
もう少し行くと、違う色のチューリップが植えられています。
後ろに見えるのは、「倉塚古墳」です。
ここからずっと池の方に向かって歩き、池を超えて北側に進みます。
かなり歩くと、また一面のチューリップ畑。
ここも、「カタビ古墳群」をバックに花の写真を撮ることが出来る、絵になる撮影スポットの一つです。
さらに北に進み、通路?のような道を超えると、北エリアに出ます。
個人的にはコチラの、いろんな色のチューリップがランダムに植えられているエリア(彩の広場)が好きです。
そのままさらに北に進むと「集いの丘」と呼ばれる辺りに着きます。
その名の通り、緩やかな丘になっていて、子どもを遊ばせやすい場所です。
けっこう広い範囲にチューリップが植えられていて、大満足です♪
お花は、開園時間内ならいつでも見ることが出来ますが、チューリップフェアの期間(だいたい4月上旬~中旬に二週間ほど)は、各種イベントや、県内で人気のフード店の出店もあり、賑わっています。
これらが全部無料なんですが、馬見丘陵公園はコレだけではないのです。
「馬見古墳群」が保全されている公園
もともと、この「馬見丘陵公園」は、馬見古墳群を保全するために開園されています。
その古墳群を、一部ご紹介いたしますね(撮影日:2019年7月15日)。
まずは、南駐車場から、中央エリアの方に歩いていく途中、「カリヨンの丘」の向こうにある「倉塚古墳」です。
この「倉塚古墳」は、まだ発掘調査はされていませんが、採土調査で年代が特定されています。
墳丘全長180mもあります。
もう少し北に歩くと「一本松古墳」が見えてきます。
この「一本松古墳」も、前方後円墳で、全長130mあるそうです。
この古墳は草も生えていて、公園の中にある、小高い丘って感じです。
古墳と言われなければ、気づかず散策してしまいそうです。
普通に登って、てっぺんで休憩している人もいます(;^ω^)
さらに、池の間の上池堤を歩き、北に向かうと「カタビ古墳群」が見えてきます。
別名「古墳の丘」とも言われています。
だいたい20mくらいの、円墳や方墳です。
この辺りを支配していた地方豪族…とかのお墓なんでしょうか。
さらに北に歩くと、この園内で二番目に大きい「乙女山古墳」です。
県内最大規模の帆立貝式古墳…のはずなのですが…周囲は、木が生い茂っていて、形状は確認できません。
ドローンでもあれば、全体像がわかるのでしょうね。
…というわけで、こんなの貼ってみました☟
ホタテ貝…に見える…かな(;^ω^)?
周辺をぐるりと歩くだけでも、けっこうな距離があり、ちょっとした森の中を歩いている気分です。
ウオーキングやランニング、犬の散歩などをされている方を多数見かけました。
ここから、南駐車場方面に戻るような形で、南西方向に歩くと「ナガレ山古墳」があります。
ここは発掘調査の後、その内容をもとに復原工事が行われました。
もともとの古墳の様子が分かりやすいように整備されています。
全長105mの前方後円墳です。
綺麗に復原されているので、当時の状態が分かりやすいのですが…
綺麗過ぎて、味気ない感じもしてしまいます。
階段と手すりも、必要だとわかっているのですが、どうも現代風ですね(苦笑)。
かと言って、草ぼうぼうの丘になっていてもイメージしにくいし、古墳って難しいですね(汗)。
この日は、この辺りで雨が降ってきたので、古墳巡りはここで終了しました(;・∀・)
まだ、5つの古墳しか回ってなかったのに、5kmも歩いていたみたいです。
とにかく、広~い!馬見丘陵公園です。
その他の、園内の古墳についてはコチラ☟
また、馬見丘陵公園の中央口付近には「公園館」があり、馬見丘陵公園の古墳や自然についての展示が行われています。
ここでは、パンフレットや地図などを 入手することができます。
《公園館・利用案内》
開館時間 9時~17時(入館は16時半まで)
休館日 月曜日(祝日の場合は翌日)・12月28日~1月4日
入場無料
《参考文献》
・馬見丘陵公園発行公式パンフレット
まとめ
こうやって見てみると、馬見の古墳は築造時期が5世紀のものが大半を占めます。
西暦400年代くらいだとまだ、魏や宋などに朝貢して「倭王」の印をもらっていた頃ですよね。
中央集権政権が現れるのは、まだまだ先の話ですから、地方豪族の力が乱立していた古墳時代の頃かと思います。
この年代のことは、あまり詳しくわかっていないみたいですが、そのうち、発掘調査で「世紀の大発見!」とか、あればいいなぁと思っています(*'▽')
何はともあれ馬見丘陵公園は、入場無料はもちろん、ベンチもトイレも多く、非常に利用しやすいです。
今回は、行かなかったのですが、公園の北部には大型遊具もあり、子どもがとても喜ぶエリアもあります。
機会があればぜひ、この馬見丘陵公園で、花と古墳を満喫してみてください(´艸`*)
そしてクマ子は、北エリア・北口から入ったところにある「花見茶屋」のところで、こんな自販機を見つけ…喜んでいます。
他の地域にはたくさんあるのかも知れませんが、私は初めて見ました♪
喜びのあまり、買いそうになりましたが、公園内を頑張って歩いて稼いだ、自分の今日のカロリー消費量がムダになる…と思って、震える手を引っ込めました。
次に来たら、間違いなく買ってしまいそうです(笑)。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。