kumakuma blog   クマ子の奈良歩き

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飛鳥時代建立の本薬師寺跡に咲き誇る紫の花・ホテイアオイ

毎年、この時期になると、奈良県橿原市の本薬師寺跡で、目が覚めるような美しい光景を見ることができます✨

本薬師寺跡

ところが、残念ながら今年(2020年)は、橿原市が、この花・ホテイアオイの種を植えておられません💦

原因はもちろん、コロナです(>_<)

 

人が集まってきて密にならないように…と、今年の春先には日本各地で、咲いた花を刈り取ったり…などいろいろな対策が取られました。

なので、種を蒔かない…と言うのは、対策としては有りかな…と思うものの、寂しいのも事実です。

 

そこで、去年撮影してきたホテイアオイの写真をご紹介し、来年以降の奈良県への観光計画の材料にしていただけたら…と思います。

きれいな風景が見れますので、ご覧になっていただけると嬉しいです(*ノωノ)

 

 

本薬師寺(もとやくしじ)とは?

飛鳥時代である680年に、鵜野讃良皇后(後の持統天皇)の病気平癒を願って、天武天皇が発願し、建てられたお寺です。

本薬師寺跡についてはこちら

    本薬師寺跡

後の平城京遷都時に、現在の薬師寺(奈良市・世界遺産)の場所に移されましたが、どうやら、こちらの本薬師寺の方も、11世紀初頭までこの地に存在していたことが、文献上も発掘調査結果上も確認されているようです。

もっとも、伽藍が平城京に移されたかどうかは、未だその論争に決着がついていませんが、薬師寺の方は新築されたのでは…という説の方が有力なようです。

 

つまり、あの世界遺産である薬師寺の始まりの場所でもあるのです。 

 

世界遺産・薬師寺についてはコチラ☟ 

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              本薬師寺跡

本薬師寺跡

金堂土壇址に残る 巨大な礎石

 

この本薬師寺ですが、藤原京に都が置かれていた当時は、四大寺の一つとして、広大な敷地を与えられ大伽藍を誇っていました。

  

藤原京跡についてはコチラ☟ 

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平城京遷都の後も、孝謙(称徳)天皇までは、天武・持統系であったため、本薬師寺も残されていたようです(本薬師寺の西塔に至っては、平城京遷都後に建てられたという説もあるほどです)が、皇統が天智系に戻った平安京遷都後は、廃れていってしまいました。

今は、かつての栄華を偲ぶのは、巨大な礎石のみ…となっています。

本薬師寺跡藤原京跡との位置関係です☟ 

日本初の本格的な都だった藤原京。

藤原京は、天武天皇が願い、持統天皇が遷都に漕ぎつけた都。

その中で、天武天皇が発願し、持統天皇が建てた本薬師寺は、豪華絢爛な都の中で、ひときわ輝いていたのではないかと思います(*'▽')✨ 

 

ホテイアオイとは?

現代の本薬師寺跡に咲いている紫の花は「ホテイアオイ」です。

本薬師寺跡

もともとは南アメリカ産の浮遊性植物で、日本には自生していませんでした。

 

そんなホテイアオイが、なぜ本薬師寺跡に咲いているかというと、地元の畝傍北小学校の2年生の子たちが、ボランティアで栽培しているからなのです。

本薬師寺跡

今では、礎石しか残っていない本薬師寺跡ですが、ここ数年で、夏の終わりの風物詩として、この近辺ではすっかり定着しました。

 

外来種ですので、もちろん飛鳥時代に咲いていたわけではありません。

言ってみれば、平成・令和の風景です。

…が、あまりの美しさに、今では週末にはたくさんの人が訪れます。

畝傍北小学校の2年生の子たちのおかげですね!

 

2019年8月22日の本薬師寺跡のホテイアオイ

少し早いかな…まだそんなに咲いていないだろう…

と思って行ったら、既に見頃でした!

本薬師寺跡

 

畝傍山をバックに一枚。

本薬師寺跡の真東には、大和三山の一つである畝傍山があります。

本薬師寺跡

この畝傍山の麓には、代替わりの時に天皇陛下が参拝される橿原神宮が広大な敷地とともにあります。

 

橿原神宮についてはコチラ☟ 

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蓮の花が植えられている区画もあります。

もっとも、こちらの見頃は、間もなく終了しそうです。

本薬師寺跡

後ろに見えるのは、さきほどよりさらに大きく見える畝傍山

大和三山の中で最も綺麗な形をしており、ひときわ目を惹きます✨

 

 

今度は、香久山をバックに。

本薬師寺跡の真西には、香久山もあるのです。この山も、大和三山に数えられています。

本薬師寺跡

約1300年前に建てられた本薬師寺跡と、外来種であるホテイアオイの意外な取り合わせですが、紫の花が彩る栄華の跡は、ため息が出るほど美しいです。

 

本薬師寺跡アクセス情報

公共交通機関でのアクセスは比較的しやすく、近鉄畝傍御陵前駅から徒歩7分です。

 

車の場合、京奈和道・橿原北ICからは約15分☟

 

京奈和道・橿原高田ICからは、9分です☟

本薬師寺跡

無料駐車場は20台分ありますが、 見頃の時期の週末は、停めれないと考えた方が無難です。

ピーク時には、臨時駐車場も開設されるそうです(ホテイアオイ時期のみ)。

 

それでも満車の際は、畝傍御陵前駅東側の市営駐車場を利用すると便利です☟

畝傍御陵前駅東側市営駐車場についてはこちら

 

尚、ホテイアオイの時期のみ、仮設トイレも設営されます。 

 

《参考文献》

  

 

本薬師寺跡ホテイアオイの見頃は?

例年は、8月中旬から9月下旬と言われています。

私は、2016年9月11日にも行ったことがあります。

これは、その時の写真です☟

本薬師寺跡

2019年8月22日の写真と、ほとんど変わらないくらい咲いていますねヽ(^。^)ノ

ホテイアオイは、見頃が長い?のかも…。

でも、9月に行った方が涼しくて、快適なのは言うまでもありません…(;^ω^)

 

尚、私がさきほどご紹介させていただいた蓮コーナーは、8月中には見頃終了の気配ですが、9月下旬に行くと、今度は、ホテイアオイと彼岸花との共演も見ることができるそうです!(^ ^)! 

 

残念ながら、2020年夏の終わりには、この景色を見ることはかないませんが、来年お近くを通られる際には、ぜひ❕

この季節ならではの、美しい本薬師寺跡をご覧になってみてくださいね(#^.^#)

    本薬師寺跡

 

最後までお読みいただきありがとうございました<(_ _)>